文具のとびら編集部

サクラクレパスのゲルインクボールペン「SAKURA craft_lab (サクラクラフトラボ)」は、真鍮などを使った高級感のあるシリーズで、他とは一線を画したこだわりのあるデザインテイストが多くの人に支持されている。2017年9月に第1弾として「001」「002」が発売されて以来、現在まで8つのモデルを展開しているのだが、2023年に登場した最新モデルの「008」(税込7,150円)は、シリーズ初のノック式ボールペンとなっている。

先日、文具店でこの「008」を見かけて試しに手に取ってみたのだが、ノック式ボールペンとしてはなかなかしゃれたデザインになっている。ノック式は便利だが、回転式と比べて高級ペンにするとデザイン的に見劣りするところがある。しかし、この「008」ならばその弱点もクリアできているのではと感じた。同シリーズのボールペンは、これまでにも何本か持っているので、どうしようかと思っていたが、実物を見てみるとどうしても欲しくなってしまった。

重厚かつ軽やか

筆者が購入した「008」はビバップブルー。グルーヴグリーンも気になったのだが、「001」はグリーンブラックにしたので、同じ色味ではつまらないし、いつも緑色のペンばかり選んでいる(こちらの記事を参照)と思われてもしゃくなので、ブルーにした。


サクラマークの付いたギフトボックス入り

筆者が愛用している「001」と並べてみた。真新しい「008」と比べてみると、真鍮パーツの色がかなり違う。「001」は発売してすぐ購入したから、もう7年も近く使っている。結構エイジングされてたのだなと改めて思った。
あと、「001」は持つとずしりと重いが、「008」は軽い。「001」は全身に真鍮を使っているが、「008」は真鍮はグリップだけで軸にはアルミを使っている。「001」は重厚感のかたまりみたいなペンだが、「008」は重厚感と軽やかさという一見矛盾した2つの要素を併せ持っている。「SAKURA craft_lab」らしい重厚感のあるデザインなのだが、軽量かつノック式で軽快な操作感も得られるところが「008」ならではの特徴だろうか。

そして、忘れてはならないのがノック部分のデザインだ。管楽器のピストンバルブを思わせるデザインを採用しているそうで、そう言われるとノックする度にトランペットを演奏しているような気分になる。そういえば、色名が「ビバップブルー」とか「グルーヴグリーン」とか、音楽にちなんだ名前になっていることに気が付いた。ビバップジャズの代表的なトランペッターといえば、ディジー・ガレスピーなので、彼のことを思い浮かべながらこのペンを使っている。

インクはブラックが入っていたが、せっかくインク色にもこだわった同シリーズを使うので、違う色のリフィルも一緒に購入した。軸がブルーなのでブルーブラックにしたが、さすが「サクラクラフトラボ」だけあって、ブルーブラックの色味も他とは一線を画したような、より深い色味になっている。村上龍的に言えば、「限りなく黒に近いブルー」になるだろうか。

「ノック式が便利なのでノック式ボールペンを使いたいけど、デザイン性の高い高級なものを使いたい」という人にはぴったりのボールペンだろう。ギフトにもおすすめだ。

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