解約を申し出ると
これには温厚な兄もさすがに立腹。それなら口座を解約すると申し出ました。銀行員は、「どうぞどうぞご勝手に」と笑いながら、本当に解約手続きをし始めました。
しばらくすると、窓口のほうが何やらザワザワ。それもそのはず、兄は融資を受ける他に十数億の資金をこの銀行に預けていたのです。
騒ぎを聞きつけた支店長が慌てて窓口にやって来て、ようやく私たちは支店長と会うことができました。こちらが支店長を待っていたように、彼もずっと私たちを待っていたのだそう。このマウンティング男が取り次がなかったことで、とんでもない事態になってしまいました。
ボケッとしている彼をはねのけて支店長が平謝りしてくれましたが、兄の怒りは収まりません。何より、人柄も良く信頼していた支店長の下にこんな非常識な部下がいたことがショックでした。
その後、いろいろ考えた結果、私たちは他行から融資を受けることに。支店長は地方に飛ばされたそうですが、本社に戻れるよう一からやり直すと、決意も新たに頑張っているのだとか。
例のトンデモ銀行員は、十数億の損失に加えて私の会社という新規顧客も獲得できず、周りから白い目で見られるようになったよう。もともとプライドが高く周りを見下したいタイプだったのでしょう、自分から退職していったそうです。
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人を見た目で判断する銀行員の態度はあり得ません。支店長も良い人ではあったものの、部下の教育不足・監督不行届きと言われてしまいそう。膨大な額の金銭をやり取りする銀行だからこそ、当然のことながら誠実な人にしっかり対応してもらいたいですよね。
著者/ウーマンカレンダー編集室/スカッと
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