パイナップルが家庭で育てられることご存じですか? 果実の上部についているクラウン(葉芽の部分)を育てれば、果実がなります! 捨てる箇所を利用するので、気軽に始めるられます。自分で育てれば完熟させてから収穫できるので、外観が多少悪くても意外な美味しさを味わえます。また、栽培中の株姿は観葉植物としても魅力的です。この記事では、パイナップルのクラウン挿しの方法とその後の育て方、特徴や仲間まで、プロが詳しく解説します。

パイナップルの基本情報


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植物名:パイナップル
学名:Ananas comosus
英名:pineapple
別名:パインアップル、パインナップル
漢名:菠蘿(はら、ポーロ)、鳳梨(ほうり、オンライ、フォンリー)
科名:パイナップル科
属名:アナナス属
原産 熱帯アメリカ
分類:常緑多年草

パイナップルは、パイナップル科アナナス属の常緑多年草。原産地は熱帯アメリカです。熱帯を代表する果実ですが、家庭で育てて結実させるのは難しくありません。果実の上についた冠芽(かんが)、またはクラウンと呼ばれる葉芽を使えば、早くて2年で結実します。葉が40枚くらい付いたら花芽を付けるとされます。株元付近から出てくる大きな吸芽を植えれば、翌年に結実します。


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生育適温は20~30℃とやや高めの温度ですが、土壌が乾燥した状態なら一時的にかなりの低温に耐えます。ただし株がひどくダメージを受けるので、冬は室内の暖かい場所で越冬させましょう。

パイナップルは地上で生育しますが、着生植物の特徴が多くあります。根はあまり発達しないので、台風などの強風で倒れやすいです。また乾燥に強く、痩せた土壌でも育ちます。葉の付け根からも水分を吸収するので、肥料を葉面散布すると効果的です。

観葉植物としては温度の適応範囲が広く、乾燥や日照不足にも耐えるので、比較的育てやすいです。葉の先端は鋭いので、気になる人はハサミで切って丸めると安心です。

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パイナップルの花


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小花が多く集まり、互いの境界は癒着して1つの集合体となっています。小花は単為結実して小さな果実(小果)へと変わります。パイナップルの果実は小果が集まった集合果で、下方から上部へと順に熟していきます。そのため果実の下の部分のほうが甘いです。

台湾や沖縄産のスナックパインは、小果を手でちぎって食べることができます。スナック感覚で食べられることが名前の由来です。