天然のオメガ3脂肪酸たっぷりのエサを食べたジャージー牛のミルクとスイス産ホワイトチョコレートを同時に発酵させて作り上げた、新しいヨーグルトスイーツ。酪農家でありヨーグルト専門店だからこそできた商品です。
どこまでも真っ白なひと匙は、「生チョコ風ヨーグルト」と聞いて予想していた味の、その斜め上行くミルキーさとフレッシュ感! ヨーグルトの爽やかな乳味に、チョコのコクまろが見事に融合、濃厚なのに草原の風が吹き抜けるような清々しさで、スプーンが止まらなくなってしまいます。
「我が家のミルクが一番輝く舞台を作りたかったんです」と『オオヤブデイリーファーム』を営む酪農家、大薮裕介さん。家族で大切に育てた牛の搾りたてミルクを、おやつやおかずのようにテーブルの中心へ。そんな深いミルク愛が、“発酵ホワイトガナッシュ“なる新たなヨーグルトに息づいています。
そのために試行錯誤して行き着いたのは、ガナッシュを作る工程とヨーグルトを作る工程を掛け合わせた、“発酵によるミルクとホワイトチョコのマリアージュ”。
オリジナル生乳をホワイトチョコと発酵させるなんて、酪農家でありヨーグルト専門店でもあるからなせるワザ。ヨーグルトは40℃で分離するほど繊細なので、チョコを溶かすためにヨーグルトを温めたくない。そこで、ミルクのうちに乳酸菌とガナッシュをまぜ一緒に発酵する方法を編み出したというわけです。某有名ドキュメンタリー番組の密着取材の中で生まれたものなんだそう。
そもそもこちらのミルクもまた特別です。アマニをはじめ、アンチエイジング効果が期待できる天然のオメガ3脂肪酸たっぷりのエサを牛たちが食べることで、ミルクもオメガ3脂肪酸たっぷりに(これは嬉しい!)。
しかも、乳量は少ないながら栄養価が高いジャージー牛のミルクなので、余計な手をかけないノンホモジナイズ(ホモジナイズ=乳脂肪を細かく砕いて均一化、をしない)で、搾りたての栄養も美味しさもそのまま生かしていきます。
そんなミルクの相棒にと、探し出したホワイトチョコはスイス「フェルクリン社」のクーベルチュール。ドミニカ共和国のオーガニックカカオバターとスイスのメドウミルク(ユネスコ生物圏保存地域の広々としたエリアで、自然の牧草やハーブを食べながら自由に育てられた牛のミルク)から作られるもの。バニラなど使わない無香料で、ミルクの香りを引き立ててくれます。
さらに乳酸菌もさまざまなものを試して、この理想のテクスチャーと香りにたどり着き、しかもその結果、乳酸菌数がヨーグルトの成分規格である1,000万個/gの約210倍も生きているそう。
発酵の爽やかな香りとホワイトチョコの優しいまろみに心もとろけるひと匙。ヨーグルトは朝のイメージが強いけど、これなら大人の夜のご褒美に似合いそう。
「桃やいちごとアールグレイ茶葉をぱらっとかけるのもおすすめ」とか。唯一無二の美味しさで、体に優しくアレンジ自在…… 発酵ホワイトガナッシュ沼からしばらく抜けられそうにありません。