気温も湿度も上がり、菌が繁殖しやすい8月。掃除と家事に詳しい藤原千秋さんに、夏真っ盛りに掃除するべき場所、大切なポイントを伺いました。
除菌がカギ!夏の掃除は台所・洗濯機・寝具まわりを優先
「夏の掃除は、目には見えなくても体調を損なう原因になりかねない菌の発生を予防し、発生してしまった場合はしっかり除菌をすることが何より大事です」と藤原さん。
とはいえ、暑い中、家の中全てを掃除するのは体力的に難しく、かえって体調を崩してしまうかもしれません。
「夏に注意すべきは、水分のあるところ。そして、“よく乾かす”のがポイントです」と藤原さん。おすすめは、「台所まわり」「洗濯機」「寝具まわり」の3か所に絞り、優先的に掃除をする方法です。
夏に優先して掃除すべきは「水分のあるところ」!
まずは、「台所まわり」。毎日、口に入る食べ物や食器を扱う場所ですから、しっかりきれいにしましょう。注意すべきは、よく使う冷蔵庫や、ぬめりのある菌が発生しやすいシンクの排水口、“菌の魔窟”になりがちな箸立てや水切りかごです。
次に、肌に触れる衣類を扱う「洗濯機」。一度菌が発生したらずっと“菌のスープ”で衣類を洗い続けることになってしまうので、できるだけ早い時期にきれいな環境に整えましょう。
そして1日に約7~8時間も過ごす「寝具まわり」。動かしにくい物のため、負担なくきれいな状態を保つ工夫を紹介します。
そして、熱中症などにもなりやすい季節だからこそ、夏の掃除は、1か所15分以内を目安に無理なく行いましょう。
「“正しい手順”でなどと難しく考えず、短時間で、できるだけ家にあるものと手に入りやすい洗剤で、汚れや菌を取り除くことに集中しましょう」と藤原さん。
トイレや浴室は、寝室などと比べて長時間滞在する場所ではないので、いつもの掃除を、秋冬など寒い時期よりも少し頻度を上げて、行うようにしましょう。
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藤原千秋さんに学ぶ!簡単「夏の掃除3か条」
暑い夏に手早く家の中をキレイにするための「夏の掃除3か条」は以下の通りです。
台所まわり、洗濯機、寝具まわりの3か所に絞る
食べ物を扱う台所まわり、肌に触れる衣類を扱う洗濯機、1日7~8時間過ごす寝具を優先して掃除を。高い場所にある台所の換気扇やエアコンは、無理に自分で行う必要はありません。
ポイントは「よく乾かす」だけ!
台所まわり、洗濯機、寝具まわりの3か所共通のポイントは、菌を繁殖させないために、水分を残さず、「よく乾かす」こと。仕上げに乾(から)拭きをする、日に当てるなど、しっかり乾燥させることを心掛けましょう。
1か所15分以内で無理なく行う
夏場は、熱中症など体調を崩しやすい季節。無理をせず、1か所15分以内を目安にして。「秋冬など寒い時期よりも少し頻度を上げる」ことを意識して掃除をしましょう。
まずは、台所まわりの掃除から、早速始めていきましょう!