精油の効果、バラの香りの効果
女性から人気を集める「ローズ精油」。バラの花の香りがもたらす効果とは、どのようなものがあるのでしょうか。
生活の中で実感するバラの効果
「ローズには気持ちを高め、幸福感を与えてくれる効果があるといわれています。
私自身40代も半ばを越え、更年期症状が気になるようになってきているのですが、ローズの華やかな香りをかぐことで心が落ち着くことを実感。ローズだけでなく良い香りをかぐことで、ストレスの発散などができています。
女性は、仕事・家事・育児に加え、高齢になってくると介護を負担するなど、忙しい日々を送ることが多いもの。そうしたストレスを抱え込まずに払拭するために、アロマテラピーを利用するのはとても良いことだと思います」
ライフステージの変化にバラの香りは有効?
「月経前症候群(PMS)や更年期症状によるイライラとした感情などを抑えたいときに、ローズ精油はとても有効だとされています。血行を促進する作用があり、生理痛が辛いときにも有効なのだとか。
使い方としておすすめなのは、ローズ精油を1滴、ハンカチなどに垂らして持ち歩く方法です。気になったときにローズ精油の香りをかぎ、心を落ちつけるといいでしょう。治すというよりは、揺らいでいるものを正す、というイメージでしょうか。
ローズ精油には、クレオパトラやナポレオンの妻・ジョセフィーヌなど、多くの著名な女性に愛されてきた歴史があります。つまり、古くからローズ精油が女性を癒してきたということなんです」
ローズ精油にはどんな効能がある?
「『精油の女王』とも呼ばれるローズ精油は、女性の美と健康を守る精油として、アロマテラピーはもとより、さまざまな方法で活用されてきています。公益社団法人日本アロマ環境協会(AEAJ)では、ローズ精油について研究を重ね「ローズ精油をまとった生活を続けると、第三者からの印象が向上する」という実験結果を得ています。
女性の心に、肌に、そして身体に。すべてのことに効能がある。それがローズ精油なのです」
自律神経に対しての効果
「そもそもアロマテラピーとは薬効のある植物を利用して、心や身体の恒常性(身体の状態を一定に保つ性質)や、自律神経を整えることができる“自然療法”です。
香りの分子を嗅覚がキャッチすると、感情や本能を司る『大脳辺縁系』や、自律神経を司る『視床下部』に情報が伝わり、体温・睡眠・ホルモン分泌、免疫機能などのバランスを整うことが、さまざまな研究から分かっています。
自律神経を整えるために、必ずしもローズ精油を用いる必要はないのですが、先ほどお話ししたようにローズ精油が女性にもたらす効果は大きいので、利用しない手はありません」
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どのように生活に取り入れるといい?
たった1滴のローズ精油を抽出するために使われるバラの花は、なんと50本。そのため、2ml入りのもので9000円~1万円と高価です。どのようにして生活に取り入れることが、賢い選択になるのでしょうか。
経鼻吸引(芳香浴法)
「精油から拡散される香りを鼻からかぎ、心と身体のバランスを整える方法です。
ハンカチに1滴垂らして持ち歩いたり、枕元やデスクに置いたりして楽しむといいでしょう。アロマポットやアロマディフューザーなどで光や雰囲気も一緒に楽しんだり、バスタイムに2~3滴湯船に垂らして楽しむことも、とても贅沢な使用方法となり優雅なリラックスタイムになると思います」
経皮吸収(トリートメント法)
「キャリアオイル(植物油)で精油を希釈し、身体へ直接塗布する方法です。精油の成分は粒子がとても小さいので、皮膚から浸透しやすく、効果が高いのが特長です。
スイートアーモンドやアルガンオイルといった植物性のキャリアオイルをベースに、精油を0.5~1%以下の濃度になるように混ぜたオイルを肌に優しく塗布するだけ。良いと思うキャリアオイルや精油を組み合わせて、自分好みのものを楽しみましょう」
沐浴法・吸入法・湿布法なども
「「沐浴法」はバスソルトなどにお好みの精油を混ぜてお湯に浸かるだけ。ローズ精油は香りが強いため、3滴ほどで十分楽しめます。
それ以外にもお湯に精油を落とし立ち上がる湯気を吸い込む「吸入法」、精油を垂らした水やお湯を浸したタオルを肌に当てる「湿布法」など、精油を楽しむ方法はさまざまです。
また、化粧水や乳液などに精油を加えて、手作りコスメとして楽しむこともできます(手作りコスメは濃度など作成方法や使用方法に気を付けてお楽しみください)。ご自身の身体やライフスタイルにあった取り入れ方を探してみてください」