聞いたことはあったけどまさか自分が!?



顔全体の視診、あごの触診、開口量測定、X線検査をしてもらい、歯科医から告げられた診断は「顎関節症(がくかんせつしょう:あごが体、口が開かない、あごを動かすと音がするなどの症状が出る病気)」。

私の場合は歯の食いしばりや歯ぎしりが原因の可能性が高く、マウスピースを装着することで顎関節やあご周辺の筋肉への負担を軽減させ、症状を改善していくという治療法でした。荒療治を想像していたので、マウスピースでの治療には驚きと安心した気持ちでいっぱいでした。

なるべく長い時間マウスピースを着けるようにと言われ、仕事中も就寝中も常に装着。最初の数回は、口があまり開かない状態で硬いプラスチックのような素材のマウスピースを歯型に合わせ、しっかりと装着するのに時間がかかりました。食事の際には取り外して水洗いをしケースに収納。コーヒーなどの色の濃い飲み物は控えました。またマウスピースを着けての会話は滑舌が悪く、慣れるまでに数日かかりました。

マウスピースの治療を始めて約2週間後の再診時、以前よりも少しだけ口が開くようになり、やや違和感はあるものの痛みは半分程度に。患部に特に異常もなく、引き続きマウスピース治療を続けます。

そしてさらに2週間後の受診時には、口はさらに開けられるようになっていて、痛みはほとんど感じなくなっていました。歯科医からは順調に回復しているので、マウスピースは就寝時だけでよいといわれ、ほっとしました。

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まとめ

またさらに1カ月後に受診し、歯科医師より「大丈夫でしょう!」と診断をしてもらい、私のマウスピース生活は終了しました。歯の食いしばりや歯ぎしりは、睡眠中に無意識にしていることが多いようです。そしてその原因で最も有力なのはストレスとのことなので、自分なりのストレス発散方法のレパートリーを増やして、食いしばりや歯ぎしりが軽減するようにしていこうと思います。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

監修/川田悟司先生(川田歯科医院院長)
川田歯科医院院長。咬み合わせ認定医。長年に渡り、咬合診査・診断をおこなう。

イラスト/sawawa

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年7月)

著者/三澤 凛
40代独身・会社員。病気を機に自分の体を大切にしてあげることを痛感。食事内容に気を付け、運動する機会を増やすよう奮闘中!