文具のとびら編集部

デルタジムサービスが運営する文具専門店「ギフショナリー・デルタ 堂島アバンザ店」は、JR東西線北新地駅・地下鉄四つ橋線西梅田駅から徒歩3分の場所にある、堂島アバンザビル1階に出店している。

周辺は大阪市内でも有数のオフィス街ということもあり、ビジネス向けの文具を多く取り揃えているが、パーソナル向けの文具も多数展開。中でもボトルインクの品揃えが充実しており、特にインクファンから絶大な人気を誇るTono & Limsのインクが什器にずらりと並ぶ様はなかなか壮観だ(写真左)。同社の前田武嗣社長によると、Tono & Limsと同ブランドのインクを取り扱う販売店が様々な仕掛けを行い、今日のガラスペンブームを築き上げてきたのだという。

白色度の高い紙を厳選したオリジナルノート

同店オリジナルインクをはじめオリジナル商品も多数展開しているが、中でも今回注目したのが「Umeda Note」(A5サイズ、税込1,870円)。実は、現在のノートは2代目になるのだが、インクを楽しむためのノートとして生まれ変わったのだという。

大阪・堺の紙製品メーカー・山本紙業とタッグを組んで、インクが生える白色度の高さにこだわった。もちろん、筆記感も重視し、インクのにじみや裏抜けがないかを一つひとつ吟味しながら選んでいったという。その様子をインスタライブで実況したそうだ。

そうやってできあがったノートだが、裏抜けが発生してしまったという。断腸の思いで全て廃棄し、再び紙選びからやり直したという。その結果採用したのが、北越コーポレーションの「HSライトフォース」という紙。筆記感が高く、にじみや裏抜けも発生しない、しっかりとしたコシのある紙で、なによりも紙の発色度がものすごく高い。「バンクペーパーやトモエリバーよりも白いですよ」と前田社長が言うので、その場で見比べてみたが、確かにこちらの紙の方が白い。この紙ならば、インクの色味を心ゆくまで堪能できそうだ。

紙に対するこだわりだけでなく、このほかにも特筆すべきことは多い。まず、糸綴じ製本ながら、かなりフラットに開くのにも一驚した。

そして、何よりも表紙が美しい。梅田の街の夜空をイメージしたという、ダークブルーの表紙はキラキラと輝いている。パール調の「スタードリーム ナイトブルー」という紙を使っているそうで、そのキラキラと美しい表紙を見つめているだけで、「このノートを使ってみたい」と思ってしまうほどだ。

さらに、見返しにも、キラキラ輝く星空をイメージした「星物語 クロウ」という紙を使っているという。

ノート本文は無地なので、ガイド的に使えるように、方眼罫を印刷した下敷きも付属。片面が3.7㎜方眼罫になっているのは、「あるイベントで、3.5㎜から4,7㎜の間の5種類の方眼罫を用意して、どれがいいかを聞いたところ、“3.7㎜の方眼罫が断然気持ちいい”という結果になったからです」という。もう片面の11.1㎜方眼罫は、「朝活書写」のために縦書きで使いやすいものになっている。

発売から2年ほどになるが、これまでに1,000冊近く販売され、中には一人で2、3冊持っているというファンもいるくらいの人気商品となっている。カラーインクを楽しむために厳選した紙を使っているだけでなく、ノート自体の佇まいも美しく、人気となるのも頷ける。とにかく、インク沼の住人ならば、絶対に使いたくなるノートだろう。


2023年1月からオリジナルガラスペンを製作して販売している。同社がガラスペン工房に依頼して作ってもらっているのだと思ったら、何と前田社長自らが手作りしているガラスペンなのだというから驚いた。

【ギフショナリー・デルタ 堂島アバンザ店】
■所在地:大阪市北区堂島1丁目6-20 堂島アバンザビル1F
■営業時間:平日・10:00~20:00、土日祝・11:00~19:00

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