「FPに聞きたいお金のこと」に、FPの白浜がお答えします。

今回は、3人の子どもを育て上げ、今はシングルをエンジョイしているという58歳女性からのご質問です。人生100年時代に入り、これからまだ続く人生を考えると、60歳からでも老後のためにどう貯金をしていくかを考えることは大事ですね。それでは早速、見ていきましょう。

Tさんの相談「60歳目前。老後に向けて今からできる貯金方法って?」

<58歳女性Tさんからの相談>
「子どもたち3人は自立し、現在私はワンルームマンションで1人暮らしをエンジョイしています。60歳を前に20年後を考えて今からでもまとまった貯金ができないものかと思っています。老後に備えてどうしたらいいですか?」

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介護費用なら平均500万。まずは自身の目標額を決めることから

【画像出典元】「iStock.com/SolStock」

3人の子どもが自立され、今度はご自身の老後資金の積み上げをご検討とのこと。Tさんの20年後というと80歳が見えてくるときです。まとまった資金がいくらくらいか分からないので、今回は、80代になると増えてくる「介護」への備えを目標額とし、老後の必要資金の考え方や準備の方法をご紹介し、回答とさせていただきます。

まずは介護費用に見当をつけるため統計値を使用します。生命保険文化センター「平成30年度 生命保険に関する全国実態調査」によると介護費用の月額負担額は平均7.8万円です。介護期間の平均が約5年なので、準備したい費用は468万円になります。その他に介護ベッドの購入や住宅改造などの一時的な費用は平均69万円であることを加えると、5年間で合計500万円程度が必要ということが分かります。