将来必要な費用を逆算して、働き方、貯蓄額を決めていく
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これを踏まえて貯蓄をあといくら上乗せする必要があるのかを考えます。そのためには、今後の収入と支出を整理していくことから始めましょう。
●収入と支出を考え、不足額を知る
今後の収入は、給与や退職金などと65歳からの公的年金が考えられます。
一方支出は、生活費全般と介護費用です。女性の平均余命からいえば90歳~95歳くらいを見据え試算した方がいいでしょう。
重い介護状態となり施設への入居が必要となればそれだけ費用がかさみますが、現状の生活費に介護費用を加算しているので、500万円の目安は十分な見積もりではないかと思われます。
このように今後の収入と今ある貯蓄の合計額から支出合計を差し引けば、不足分が分かります。この不足額が今後積み立てていきたい目標金額ということになります。
●定年以降も65歳の年金支給時期まで働くことや、投資という選択肢も
一般的には定年が60歳という企業が大半ですので、年金が支給される65歳までは無収入の時期です。もし不足額が大きく老後の生活費の準備だけでも大変という場合は、「元気なうちは働く」など先々の働き方を見直すことも必要です。
●20年後のために「NISAのつみたて投資枠」を活用した資産運用もおすすめ
20年後に使う資金なら、NISAのつみたて投資枠を活用しながら資産運用を検討してもいいと思います。投資なので必ず増えるわけではない、というリスクはありますが、長期的にコツコツ積み立てると預貯金より増やすことが期待できます。
20年後に使う予定の介護費用を貯蓄することを念頭に、老後資金の計画や考え方などを記させていただきました。生活費には趣味などの費用も盛り込んでおくと将来がさらに楽しいものとなるでしょう。筆者は子育て現在進行形の身です。先輩ママであるTさんの「今エンジョイしている」という言葉に胸が躍ります。この回答が少しでもお役に立ちますと幸いです。