「お母さんデキてると思う」息子の一言で始まった、浮気妻との壮絶バトル――仰天ニュース傑作選

夏は恋の季節、そこで過去5万本の記事より大反響だった禁断の恋にまつわる話をピックアップ!(初公開2019年3月8日 記事は取材時の状況) *  *  *

 既婚女性の浮気が増えていると聞いても、「まさかうちの妻に限って…」と疑いもしない夫は多い。

 食品メーカーで営業を担当する徳井直之さん(仮名・41歳)は、単身赴任中に妻の浮気により離婚を経験。ただし、離れて暮らしていたせいもあり、妻が情事に夢中になっていたことには気づかなかった。

◆単身赴任3年目に訪れた悲劇

「私の父親がもともと転勤族で、転校先で馴染めずに苦労したこともあったため、子供にはそういう思いをさせたなくて単身赴任を選んだんです。けど、私が帰るか妻がこちらに来たりで毎月会っていましたし、夫婦のコミュニケーションもちゃんと取っているつもりでした」

 ところが、単身赴任3年目のある日、自宅に戻って家族と週末を過ごしていた徳井さんだが、当時小学校5年生だった息子から最近よく遊びに来るK氏という母親の友人という男性の話を聞き、顔色を変える。実は、その名前には聞き覚えがあったからだ。

「妻の元彼と同じ名前だったからです。妻が二股をかけられて別れ、その後に私と付き合い始めたのですが直接会ったことはなく、単に同じ苗字の別人の可能性だってあります。しかも、内容が内容なので彼女に確認することもできません。それまで浮気とかは自分たちには関係のない話だと思っていたのに、単身赴任先に戻った後も気になって仕方がありませんでした」

◆嫁の浮気相手は独身時代の元カレ

 妻は普段から自分の友人のことなどを話していたそうだが、K氏については一切名前が出てくることもなかった。そのため、疑念はさらに深まっていく。

「すぐ自分から何かアクションを起こしたわけではないのですが、その後もKは何度か自宅に来ていたらしく、息子は『お母さん、たぶんKさんとデキてると思う……』と言い、私に彼のことを言わないように口止めされていたそうです。年齢の割に大人びたところがある息子は、2人の関係に気づいたのかもしれません」


 だが、子供の証言だけでは追及しても言い逃れされる可能性があると思った徳井さんは、興信所に妻の身辺調査を依頼。

「結果は真っ黒(苦笑)。調査料が高額なので、とりあえず一週間だけ頼んだんですけど、その間に車中でのキス画像のほか、ラブホテルに出入りしている様子が2度も写っていました」

 報告書を受け取った翌週、自宅に戻ってKと会っていることを尋ねると、それについては認めた妻。が、肝心の浮気については、「それはない! 友人として会っていただけ」と強く否定したという。

「それどころか『そんな風に疑うなら夫婦をやっていけない』と向こうから離婚を言い始めました。もし素直に謝ってきたら、やり直しを考えようかなと思いましたが、何度確認しても認めようとしなかったので報告書を見せました」

◆親権は浮気妻が持つも思春期を迎えた息子は拒絶


 妻は自身とK氏と決定的な写真を突き付けられたが、「ち、違うの!」とさらに言い訳。その後も「さびしかったの」と口にしてみたり、「あなたが単身赴任するから」と責任転嫁を始めるなど話し合いどころの状況ではなく、事前に息子を預けていた近くに住む彼女の実家に連絡。引き取ってもらうように頼んだそうだ。

 一方、K氏には弁護士経由で連絡。こちらも最初は言いがかりだと否定し、それどころか「名誉棄損で訴えてやる!」と激高。しかし、証拠写真を見せると手のひらを返し、土下座して詫びてきたそうだ。

「Kは既婚者ではなく、慰謝料の100万円をもらって終わり。ただし、息子の親権は私も妻も譲らなかったので揉め、最終的には調停で妻が持つことになりました」


 現在、中学生になった息子は妻の実家で祖父母との4人で暮らしているが、浮気している母親に激しく反発。今ではほとんど口も利かない状態とか。

「妻に対してザマーミロって思っている部分があるのも事実です。私も離婚を笑って許せるほど人ができているわけじゃないので……。ですが離婚したことで息子が母親を憎むようになってしまったのは不徳の致すところ。親として本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです」

 離婚による一番の被害者は、やっぱり子供なのだ。<TEXT/トシタカマサ>

【トシタカマサ】

ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。