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●知る人ぞ知る大阪の人気みやげとしてお好みソース「本田ソース」
大阪で食べたいグルメ筆頭といえばタコ焼きやお好み焼き、焼きそばなどの茶色い粉モノグルメ。その味の決め手となるのは「お好みソース」です。
今回紹介するお店では、そんなソースをオリジナルで開発。美味しい焼きそばが名物となっていて、店内でソースも販売しているので、ソースを堪能したら、ぜひ大阪みやげに手に入れてほしい逸品です。
天満橋の名物お好み焼き屋「ぼん繁」
入り口は小さ目だけど中のお店は広々
京阪電車と大阪メトロの谷町線がクロスしていてビジネス街でもある天満橋。駅を下りて1~2分歩いた場所にあるのが、今回紹介する『ぼん繁』です。
中に入ってみると、入り口から想像するより、広々とした店内。お店の奥に大きな鉄板があって、各テーブルにも鉄板のある理想的なお好み焼き屋スタイルのお店となっています。
ぼん繁の本田ソースを堪能するなら「焼きそば定食」!
名物!焼きそば定食 880円
何はともあれ、まずはオススメのメニューをいただきましょう。ランチメニューが色々展開されていますが、イチオシは「焼きそば定食」。注文後しばらくすると運ばれてきたのがこちら。
お好み焼きでさえ白ご飯のお供にしてしまう大阪人にとっては、もはや何もビックリしない焼きそばとご飯の組み合わせ、そしてみそ汁がセットになっています。
焼きそばは太麺派という人にもオススメのぼん繁
まずは焼きそばをズズッと一口。しっかりと焼目の付いた焼きそばを食べて最初に感じるのは、ソースのスパイシーさ。関西のいわゆるお好み焼きソースは甘みが強い種類が多いのですが、こちらのソースは甘さが少な目でピリッとスパイシー。その辛めのソースが太麺の焼きそばによく絡み、大人な味わいです。
現在のぼん繁があるのも夢のお告げのおかげ
ちなみにこちらが、オリジナルの「本田ソース」。その誕生秘話は、かなりユニークです。
戦後間もない昭和24年頃、先代の店主である本田繁男氏が、お好み焼きに合うソースを作ろうと試行錯誤を繰り返していたある日、夢でソースの作り方を見たそうです。
目が覚めた翌日、夢で見た製法通りに作ったら美味しかったという、なかなかファンタンジーなエピソード。苗字を取って「本田ソース」とし、お店の名前は「ぼん繁」となっています。
焼きそばに白いご飯は、もはやマストアイテム
そんなスパイシーなソース焼きそば、一緒にごはんもあるので当然のようにオンザライスで食べるのもオススメです。一緒に添えられたみそ汁は豚肉入りの赤だし。赤だしといえば、お寿司屋さんのあら汁が定番ですが、豚肉入りもボリューミーで意外な美味しさでした。
ぼん繁オリジナルのやかん酒もオススメ
名物やかん酒 二合709円 + トンソース 730円
味の濃いメニューを食べ進めているとご飯だけじゃなく、自然と欲しくなるのがお酒。定番のビールにしようかと思ったのですが、こちらのお店ではちょっと変わった提供方法のお酒もあるので、そちらを注文しました。
それがこちら、やかん酒。ソース味のメニューを追加したくてトンソースを注文しました。こちらのやかん酒はキリッと辛口の日本酒で、スパイシーなソース味にピッタリですよ。
「トンソース」はキャベツの甘さも際立つ一皿[食楽web]
追加で頼んだトンソースは、キャベツと豚肉のソース味野菜炒め。焼きそばのそば抜きという雰囲気の一品。塩コショウなどの余計な味付けが一切不要のシンプルなメニューで、ソースの辛さにキャベツの甘みがマッチしています。
ソースの美味しさを堪能し、気が付くとお腹いっぱい。夢で見たソースを実現させた先代店主の行動力に感謝を捧げたいランチでした。
「本田ソース」をお土産に
大阪土産にソース味のお菓子ではなくソースという選択
こちらの「本田ソース」はお店で販売しているので、大阪土産にぴったり。ソースだけで味がバッチリ決まる焼きそばや野菜炒めをはじめ、ケチャップの代わりに本田ソースを使ったナポリタンやトンテキなど、色んな料理が簡単に作れる夢のソースです。
(撮影・文◎けいたろう)
●SHOP INFO
店名:ぼん繁
住:大阪府大阪市中央区大手前1-6-7
TEL:06-6943-9361
営:月~金11:30~22:40(L.O. 22:00)
土11:30~21:40(L.O. 21:00)
休:日曜・祝日
https://hondasource.page/bonshige0523/
●著者プロフィール
けいたろう
旅するグルメライター。大阪と京都をむすぶ京阪電車の沿線在住で、複数の旅行情報サイトにて旅とグルメのガイド記事を執筆。気になるグルメ情報があるとB級グルメも高級店も穴場のお店も有名行列店でも、とにかく幅広く取材!食楽webでは関西グルメ情報を中心に紹介しています。