パイ生地を使って作るガレット?!
中でもガレットと名のつく焼き菓子で一番ポピュラーなのが「ガレット・デ・ロワ」です。フランスでは伝統的な焼き菓子として家庭でも作られるとても身近なものです。
「ガレット・デ・ロワは、パイ生地で作った焼き菓子です。パイやタルトとの違いで説明すると、ちょっと複雑でわかりにくいですよね(笑)。
ガレット・デ・ロワは、パイ生地の上にアーモンドクリームを塗り、その上からまたパイ生地包むように乗せます。表面には『レイエ』と呼ばれるナイフで切り込まれる美しい模様を描いていきます」
この模様がガレット・デ・ロワの特徴でもあります。
レイエの模様は一律ではなく、渦巻きのような太陽の光を表すものや月桂樹の葉を表したものなど、さまざまな形状があります。フランスでは、キリスト教の祝日・エピファニーの日(1月6日)に食べられる伝統的なお菓子でもあります。
また、ガレット・デ・ロワの有名なエピソードとして、「フェーヴ」と呼ばれる陶器を中に忍ばせて、大人数で切り分けて食べ、フェーヴが当たった人に、その年の幸運がもたらされると言われています。
パイ、タルト、ガレット……それぞれの違い、わかりましたか?
ガレットは、パイやタルトとはまた違った焼き菓子になること、そしてガレットと一口にいっても、いくつかの焼き菓子があるのですね。
同じような焼き菓子でも、その歴史や背景がわかってくると、食べる楽しみが増えてきますね。
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教えてくれたのは……
パティシエ:大澤智弥さん
専門学校を卒業後、ビゴ東京に入社。その後「レストラン シェ・イノ」、「ホテル雅叙園東京」、「アングラン」などを経て、「こむぎのおいしいおかし」ほか、ガレットデロワ専門店「Galet Galet(ガレ ガレ)」のシェフとして活躍している。ufu専属パティシエ。
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