年々、暑さが増している日本の夏。
猛暑の中でも心と体を健やかに保ち、快適に過ごすには、衣食住それぞれからのアプローチが必要です。
暮らし上手な3人に、夏を乗り切るための工夫を教わりました。
漢方薬剤師・養生アドバイザー
松浦尚子さん
漢方薬局を営む両親のもとで育つ。薬剤師として調剤薬局などでの勤務を経て、2021年に、一包から購入できる漢方入門薬店・LAOSIの立ち上げに参画。現在は、店頭でカウンセリングや漢方に関する情報発信を行っている。
冷たいものをとること以外で体を冷やすように
「北海道生まれで暑さにも湿気にも弱く、汗もかきにくい体質だから、バテやすいんです」。
そんな松浦さんが特に注意していることは胃腸の働きを落とさないこと。
「夏を乗り切るためには、漢方の考え方でいう〝気血〟が大切で、それを作るのは胃腸。冷たい水分や、消化の悪い生ものは控え、発酵食品を欠かさないようにしています」。
水分補給は常温の水やお茶を。
熱を発散する効果がある夏野菜も、生ではなく加熱して、消化吸収能力を守ります。
「汗をかくことも体温を下げるためには大切です。冷房が効いた環境で一日中過ごしていると汗腺が閉じて体温調節できなくなるので、じんわり汗をかくくらいの温度に。寝るときも、頭に熱がこもらないようにすれば快適に眠れます」
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消化を助ける味噌や麹とともに熱を冷ます夏野菜をいただく
「消化能力をあげて、胃腸への負担を減らすことが、夏バテ予防につながります」。
夏に限らず作っているのが、具だくさんのお味噌汁。
小麦粉や玄米は消化に負担がかかるので、主食はおかゆまたは白米にしています。
またハト麦茶、コーン茶、ルイボスティーなど、冷やす効果のあるお茶を、常温で飲むのが◎。
自家製の味噌で作るお味噌汁。汗をかいたときは、トマトなど酸味のあるものや、大葉やミョウガなど苦みのあるものが熱を発散してくれる。
枝豆は水分を発散し、豆腐は汗で奪われた水分を補い、熱を冷ます。
福光屋の純米酒粕パウダーを愛用。
料理の下味に使ったり、肌がごわつくときはパックすることも。
福光屋の直営店とLAOSIなどで購入可能。
鹿茸と紅参を成分にした滋養強壮材の霊鹿参は、夏バテ対策に有効。
飲みやすいカプセルタイプを1日1カプセル。