2児の母でありヲタクであるエェコさんによる、お父さんが倒れたときの話を描いたマンガを紹介します。
エェコさんのお父さんは脳の病気で倒れ、リハビリ院に入院。記憶力低下が顕著で預金も資産もない状態だったので、生活保護を申請して支給金を受けることに。紆余曲折の果て、別の病院に移るも精神不安定で暴れるようになり、鎮静剤を打たねばならない状況に……。車椅子にベルトで固定されながら病棟の廊下を放浪しているお父さんの姿を見て、ショックを受けるエェコさん。さらに数日後、お父さんの実家の家財処分を進め、残ったのは段ボール箱2つ。切ない気持ちになりました。
数日後、今度は洗濯物を交換すべく片道2時間かけて病院へ。加えて、病院から入院費請求書も届き、息をつく暇もありません。数週間後にはお父さんが固形食を受け付けず、半流動食に移行。おまけにリハビリ病院に戻ることに。主治医の先生からは、副作用を避けるため薬を減らせるようリハビリしようと提案が。始終ボーッとしているのはすでに副作用なのかもしれません。翌日には、お父さんが紙おむつをズラしてしまいすぐに服が濡れると連絡があり、再び着替えを届けに爆走。これまで週1だった洗濯交換が週3に増え、4回目の呼び出しがきて、エェコさんの体力・時間・精神は限界に。出費を覚悟で洗濯業者に頼むことにしたのでした。
聞けば聞くほど…
洗濯業者に依頼したエェコさんは、できることが皆無になり罪悪感の波に襲われました。介護らしいことは何もできず、金銭的にも行政に頼りきりだったのです。まるで、自分の子どもと父親とを天秤にかけたようで胸が痛み、考えも堂々巡りでした。半月後、お父さんの容態を聞きに行くと、暴言は収まり、穏やかな状態だとか! ただ、実際は出ないのにすぐトイレに行きたがるらしく……。
父の容態については、他にも症状多数。注意散漫で半流動食すらほぼ食べず、マスクを着けるとよだれが止まらないのだとか。飲み込む力が弱まっていると胃にカテーテルをつける「胃ろう」措置が必要、という考えが頭をよぎり、私は真っ青に。
さらに、血圧が低下したので点滴をしたことや、リハビリに対し消極的でできない日もあるという現状を聞き、暴言がなくなっても手放しで喜べません。唯一の救い(?)は、ここでも車椅子でグルグルする元気だけはあるようだという点でした。
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唾を飲み込む力が弱くなったため、マスクを着けるとよだれが止まらないというお父さん。その姿を想像すると切なくて胸が痛くなりますね。低血圧というのも心配です。それでも寝たきりにならず、車椅子で院内を自力移動しているというお父さん。なんとか持ち直してくれるといいですね。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者/エェコ
2児のヲタママ。「ヲタママだっていーじゃない!」というブログを運営中。育児コミックエッセイ連載やweb広告漫画を執筆している。