つみたて投資枠を使って20年・30年・40年運用したら、いくらになる?
スマホを手に笑顔の男性
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一方で、もっと増やすことが期待できる投資ではどうでしょうか。多くの方が関心を寄せるNISAのつみたて投資枠を使って、投資信託で積立投資をしたとして見ていきましょう。(万円単位)
◇月5000円ずつ20年間積み立てる場合
(年3%で運用の場合)
積立額:120万円⇒164万円 (うち利益44万円)
(年6%で運用の場合)
積立額:120万円⇒228万円 (うち利益108万円)
普通預金で20年間積み立てた場合は121円しか増えませんでしたが、積立投資で年3%運用の場合は利益44万円、年6%運用なら利益は108万円も増えています。注目すべきは、3%の2倍の利率となる6%で運用した場合、利益が2倍以上となっていることです。なぜでしょうか。これは、利益がさらに運用され利益を生む、といった複利効果のためです。アインシュタインも「複利は人類最大の発明だ」と言っています。
◇月5000円ずつ30年間積み立てた場合
(年3%で運用の場合)
積立額:180万円⇒290万円 (うち利益110万円)
(年6%で運用の場合)
積立額:180万円⇒490万円 (うち利益310万円)
◇月5000円ずつ40年間積み立てる場合
(年3%で運用の場合)
積立額:240万円⇒460万円 (うち利益220万円)
(年6%で運用の場合)
積立額:240万円⇒958万円 (うち利益718万円)
具体的に計算すると、将来使える資金にずいぶん差が出ることがリアルに感じられますね。
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NISA以外(課税口座)で運用した場合
利益が非課税となるNISAで運用すると、利益は全て自分のために使えるお金ということになりますが、課税口座(特定口座)で運用した場合はどうなるでしょうか。年6%で運用した場合で比較してみます。
◇月5000円ずつ20年間積み立てる場合
(年6%で運用した場合)
積立額:120万円⇒228万円 (うち利益108万円)
先程も見てきたように、年6%で運用できると20年後には108万円増えます。
課税口座で運用すると、売却時にその利益に20.315%の税金がかかります。
108万円×20.315%=21万9402円
つまり、実際の受取総額は228万円ではなく、206万円程度ということです。
長期で運用して、大きく増やすことができれば、その分、差し引かれる税金も多くなります。