NISAなら節税効果も大  


NISA
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NISAの人気の高さはその節税効果です。国は、少子高齢化で低金利という世の中で、国に頼るだけでなく少しでも自助努力で資産を増やし、将来を安心して過ごしてほしいと考えています。その一環としてNISA制度が誕生しました。NISA口座で運用した利益等には一切税金がかからないため、しっかり活用して資産を効率的に増やしていきたいものです。

前述のように、年6%で20年間、毎月5000円の積立投資をした例では、課税口座で運用した場合との受取額の差は約22万円でしたが、30年なら約63万円、40年なら約146万円にも上ります。資産運用の大切さはもちろんですが、非課税で運用できることも大きな魅力であることが分かります。

長期的に運用して利益が大きくなればなるほど、非課税の恩恵は色濃くなりますので、老後資金といった長期で育てる資金は特に大きな影響を受けるというわけです。

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20年後以降、暴落して元本割れしない!?と不安なあなたは

とはいえ、「投資って損することもあるんでしょ!?毎月積立してきたのに、マイナスになってしまったら!?」と不安に感じる人もいるのではないでしょうか。

確かに、投資にはリスクが伴います。ただ、リスクを抑えるコツはあります。大事な資産を運用する時は、そのコツを意識しながら投資をすると良いでしょう。

リスクを抑えるコツは「長期・積立・分散投資」です。投資は価格が変動していくものですが、目先の上下に一喜一憂するのではなく、どっしりと構えて気長に運用していきます。これが「長期」投資です。先々の株価などの動向は、神様でなければ分かりません。右肩上がりに相場が上がっていくのなら、一括でまとまった資金を投資すると良いですが、読み違えてその反対になると困ります。そのリスクを避けるには、積立でコツコツ投資をしていくのが賢明です。積立は、投資のタイミングを分散できるだけでなく、価格が下がっている時、言ってみれば投資の好機に購入できる点もメリットです。バーゲンセールとなったものを手に入れられます。

投資信託で積み立てをするということは、価格が下がった月は、口数を多く買うことができるというわけです。一括投資の場合、価格が下がると嫌な気持ちになりますが、積み立てなら嬉しくなれます。

そして、最後に「分散投資」です。これは、日本株の投資信託だけに偏るのではなく、外国の株式の投資信託や、債券の投資信託などと、複数の資産に分けて投資をすることをいいます。分散投資をすることで、調子が悪い資産があっても、好調な資産がカバーしてくれるといった効果が期待できます。また、株式はハイリスク・ハイリターンのため債券に比べると変動が大きくなります。債券にも分散して投資をすることで、価格の変動をマイルドにすることもできます。これらの「長期・積立・分散投資」は、金融庁が過去のデータでも実証しています。(下の図表参照)

引用:金融庁HP「つみたてNISA早わかりガイドブック」より一部抜粋

不安なあなたに、もうひとつお伝えしたいことがあります。それは運用のゴールです。資金を運用する目的は何かを考え、いつ解約するのかゴールを決めましょう。仮に、60歳を運用のゴールとするなら、まずは、じっくりと60歳目指して長期投資を行いましょう。そしてゴールが近づいてきたら、一度立ち止まって考えます。それは、「もし、ゴールが間もない今、何らかのショックが起こって暴落したら…」ということを。

回復するまで待つ余裕がないなら、60歳手前でも早めに売却して利益を確保するのが賢明です。もし下がっても回復するのを待つ余力がある、つまり、預貯金で生活できるので当面は困らないというのなら、もう少し運用してみるなど、60歳前後の投資との付き合い方を、ゴールとする60歳が近づいてきたら改めて考える機会を持ちましょう。または、目標額を設定して、それに達したら60歳を待たずして売却するという方法もあるでしょう。