「家賃」と同じ返済額であればローンは大丈夫?
Dさんは10年ほど賃貸にお住まいとのことですが、購入する場合は「固定資産税」「修繕費用」「火災保険料」「地震保険料」、マンションの場合には「修繕積立金」や「管理費」などの支払いが必要となります。
ここからは、住宅ローンの月々の返済額以外で住宅に関する支払金額が年間でいくらぐらいになるか、どのように支払っていくかを具体的に考えてみましょう。例えば家賃と返済額が同額だとして、その他の住まいにかかる費用を貯金から支払っていくとすると、当たり前ですが貯金できる金額が少なくなります。
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返済しながら貯蓄ができるように:返済額の目安
返済期間を70歳までに終えるとすると、Dさんは現在35歳なので返済期間は35年となります。
毎月の住宅ローン返済額から借入可能額を確認してみます。
毎月の返済額を6万円として仮にマンションの維持費を2.5万円とすると、合計月々8.5万円が住宅関連費用の支出となります。
現在の家計から8.5万円を住まいの費用として月々支払うと考えると、現在の家賃7.3万円に加えて1.2万円の支出が必要となります。現在は毎月4万円貯金できていますので4万円から1.2万円を住まいの費用に回しても、2.8万円が貯金できます。
【毎月の返済額から考える借入可能額】
金利1.0%、35年で返済するとしたら2125万円の借入が可能となります。
仮に頭金を500万円出すとすると、2125万円+500万円=2625万円となります。
2625万円の物件であれば、ボーナスからの貯金には影響を与えないこともあり、今の家計のその他の支出には大きな影響はでないと考えられます。
働いて得た収入をどのように使っていくか具体的に考えていくことで、納得できる物件の購入に繋がっていくと思います。住宅ローンを返済しながら、自分のやりたいことなどのために貯金をできるかなども考えていきましょう。