汗が気になる夏を快適に乗り切ろう。制汗&ニオイ対策をチェック

人は暑い時や運動した時は体温調整のために、ストレスを感じ緊張した時には中枢神経が刺激されて汗をかきます。出先で汗をかくと身体がベタベタになり、ニオイが気になる人も多いのではないでしょうか。そんな不快な状態を解消するために、ここでは汗やニオイ対策、制汗剤の種類や使い方などを紹介します。

制汗&ニオイ対策①生活習慣を改善

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普段はどんな汗やニオイ対策をしていますか?日常生活の中で意識してできる制汗やニオイ対策は数多くあります。身体を健康的に保つことにも繋がるので、是非できることから取り入れてみてください。

身体を清潔に保つ

制汗やニオイ対策の大前提は、身体を清潔に保つこと。そのためには、毎日体を洗うことと、汗を素早く拭き取ることが基本となります。汗はかき始めてから約1時間経過するとニオイを発し始めます。そのため、汗をかいてしまったら1時間以内に、なるべく早く拭き取ってニオイの元を絶つのが理想的です。ボディソープや石鹸で毎日全身を洗い、体を清潔に保つことも効果的。

さらに、お風呂の入り方に気を付けることでもニオイ対策は可能です。夜にお風呂に入る際は、シャワーで済ませるのではなく湯舟に5分以上浸かってみてください。お風呂でしっかりと汗をかいてニオイの元を排出することは、翌日のニオイ予防に繋がります。また、日中のニオイ対策には朝のシャワーもおすすめ。たった1分間シャワーを浴びるだけでも、寝ている間にかいた汗や皮脂、垢などのニオイの元を洗い流せます。もし、シャワーの時間を取れない場合は、ボディシートで軽く拭き取るだけでも同様の効果を得られるでしょう。

夏場に蒸れやすい、足と頭皮のケアもポイントです。足の裏は汗腺が多く汗をかきやすいため、ニオイが発生しがちな部分。古い角質が溜まっていると雑菌も繁殖しやすくなるので、定期的なピーリングで足裏の角質ケアを行うと良いでしょう。
足の裏と同様に、頭も汗をかくと蒸れやすい部分。頭皮と髪が蒸れることでもニオイは発生するので、しっかりと洗うことを心掛ける必要があります。頭皮ケアができるシャンプーを使うのも有効です。

体温が上がり過ぎないように注意する

体温が上がり過ぎないように気を配ることは、汗やニオイだけではなく熱中症対策にもなります。直射日光に長時間当たるのを避け、なるべく日陰や涼しい場所で過ごすと良いでしょう。また、汗を早く引かせる方法としては、動脈を冷やすのが効果的です。首筋、腋の下、太ももの付け根といった太い血管が通っている部分を冷やすと暑さが和らぎます。

良い汗をかく

汗には良い汗というものが存在するのをご存知でしょうか。良い汗とは、サラサラとしたニオイの少ない汗のこと。血行が良い状態を保っていると、そういった汗をかきやすくなります。日常生活にウォーキングやサイクリングといった軽めの有酸素運動を取り入れたり、ぬるめのお湯で半身浴をして汗腺を刺激したりするのがおすすめ。水分補給をしながら行うと、より汗が出やすくなります。

また、ストレスや緊張といった精神的な要素も発汗の要因のひとつ。それだけではなく、緊張やストレスはニオイを強くする一因でもあるのです。興奮や緊張を解して乱れた自律神経を鎮めると、冷や汗や汚れ汗をかきにくくなります。アロマやお茶、ストレッチなどで心も体もリラックスさせてあげましょう。ゆっくりと深呼吸をするのも効果的です。

食生活に気をつける

食事として体内に摂取するものは、汗をつくる元となります。揚げ物や肉中心の脂っこい食事メニューよりも、野菜を豊富に摂れるメニューの方が、ニオイが発生しにくくなるでしょう。

また、脂肪分には動物性と植物性の2種類が存在するのをご存知でしょうか。肉やバターなどに含まれている動物性脂肪は、皮脂腺やアポクリン腺のはたらきを活発にするという研究結果も。そのため、オリーブオイルをバターの代用品にしたり、肉を控えて卵や豆類、発酵食品を摂取したりするのも効果的。食物繊維や乳酸菌を積極的に摂って腸内環境を整えることは、体臭予防にも繋がります。

さらに、普段飲んでいる水分の量をチェックしてみましょう。水分摂取量が少ないと、濃く汚れた汗が出る可能性が高くなります。1日の理想的な水分摂取量は1.5~2リットルといわれています。まとめて飲むのではなく、小まめな水分補給を心掛けてみてください。

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制汗&ニオイ対策②制汗剤やデオドラントを取り入れる

制汗剤 デオドランド

昨今では汗対策のアイテムとして、制汗剤やデオドラント剤が豊富に販売されています。制汗剤とは、塗った部分の汗を一時的に減らすもの。一方、デオドラント剤は雑菌の繁殖を防ぐことで汗のニオイを抑えるものです。ここからは、それぞれの種類や使い方について解説していきます。

制汗剤・デオドラントの種類

制汗剤やデオドラント剤には、複数の種類が存在します。まずは、それぞれの特徴をチェックしていきましょう。

・スプレータイプ…最もメジャーといえるタイプでしょう。香水やヘアスプレーのようにサッと吹きかけるだけなので、気軽に使うことができます。香りの種類も豊富。

・ロールオンタイプ…先端部がくるくると回転するボール状になっており、液体を塗りこむ仕様。肌に直接塗布するため、高い制汗作用が期待できます。塗り過ぎると乾くのに時間がかかったり服に液体が付着したりする可能性があるので、注意が必要。

・ウォータータイプ…サラッとした液状のものや、ジェルのようなとろみのついたものがあります。広範囲に塗りたいならサラッとした水に近い使用感のもの、ニオイ対策としてしっかり留めたいならとろみのあるものがおすすめ。

・クリームタイプ…ハンドクリームのように手で塗り込むタイプ。肌に留まりやすく、持続時間が比較的長いのが特長です。固めや柔らかめなど、テクスチャーもさまざま。

・シートタイプ…汗やべたつきを拭き取り、肌をサラサラにすることができます。清涼感があるので、一時的に涼しさを感じられるのもポイント。運動後やシャワーを浴びたくても浴びられないときに特におすすめです。

・ストーンタイプ…石鹸のような固形状になっており、肌に直接塗り込むタイプ。液体ではないため、べた付きが気にならず乾くのを待つ必要もありません。

これらの大まかな種類の他にも、現在では足、腋、顔用といった部位別のものも多く販売されています。汗やニオイが気になる部位別に使い分けるのもおすすめです。

制汗剤・デオドラントの使い方

基本的に制汗剤やデオドラントは汗をかく前にも後にも使えます。ただし、清潔な肌の上に使用するのが大前提。特に、汗をかいた後に使用する場合はしっかりと汗を拭き取っておく必要があります。乾いたタオルで拭くだけでは、汗が残ってしまうかもしれません。そのため、デオドラントシートやウェットシートで肌をさっぱりとさせるのがおすすめ。サラサラで清潔な肌の上に制汗剤やデオドラントを塗布すると高い効果が期待できるでしょう。

汗対策の注意点

続いては、間違った汗対策を見ていきましょう。

ニオイが気になるあまり、香水などで良い香りを上から付けようと考えたことはありませんか?たとえ香水自体の香りが良くても、汗と混ざると悪臭になってしまうかもしれません。そのため、香水などで香りを足すのは避けた方が良いでしょう。
制汗剤やデオドラントには清涼感のあるものが多いですが、汗が引くからといって短い間隔で全身に使用するのはとても危険な行為。特に夏場は、汗を抑え過ぎてしまって体温調節ができなくなることで、熱中症に繋がる恐れがあります。

また、皮膚には腸などと同様に、常在菌が存在します。殺菌作用の含まれているものを極端に使いすぎると、常在菌まで殺してしまい病原菌が増殖してしまう可能性も。体臭悪化の原因にもなるので、塗布した箇所をしっかりと洗い流すことも必要になります。