今年の暑い夏、カーエアコンは必要不可欠ですよね。ですが、カーエアコンの効きが悪くなったり、異臭がしたりすると、エアコンの掃除が必要になります。そもそも、カーエアコンの掃除というのは自分でもできるものなのでしょうか。

この記事ではカーエアコンの掃除について、自分でできる範囲や費用、業者に依頼した場合の料金、掃除のタイミング等についてまとめてみました。カーエアコンについて知り、適切なメンテナンスをしていきましょう。

カーエアコンのお手入れが必要な理由


カーエアコンの臭いに悩む女性
【画像出典元】「Andrey Popov- stock.adobe.com」

カーエアコンは定期的にお手入れが必要です。その主な理由として「エアコンの効きを悪くさせないため」「カビによる健康被害を防ぐため」の2つが挙げられます。

エアコンの効きを悪くさせないため

エアコンフィルターやエアコンの吹き出し口が汚れてホコリやゴミが溜まっていると、空気の循環が悪くなります。その結果、エアコンの効きが悪くなり車内がスムーズに冷えなくなります。

エアコンが効きにくくなったことで無理に風量パワーを高めれば燃費の悪化にも繋がり、故障の原因となることもありますので定期的に汚れを除去することが大切です。

カビによる健康被害を防ぐため

カーエアコンはカビが繁殖しやすく、カビは悪臭の原因となります。またカビの胞子を吸い込むと、以下のような健康被害に繋がることもあります。

・アレルギー性鼻炎
・アレルギー性結膜炎
・夏型過敏性肺炎
・気管支肺アスペルギルス症
・気管支喘息
など

とくに「エバポレーター」と呼ばれる空気を冷やす装置の付近では、結露が生じやすくカビが発生しやすい箇所であるため、掃除をしないとカビがどんどん繁殖してしまいます。

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カーエアコンの掃除を自分でやる方法、できる範囲と費用


車のエアコンフィルターの交換
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カーエアコンの掃除は自分で行うことも可能であり、業者に頼む場合に比べ費用を抑えることができます。ここでは自分でできる範囲と費用の目安を紹介します。

自分でできる範囲

カーエアコンの掃除で自分でできるのは「エアコンフィルターの掃除・交換」と「エバポレーターの洗浄」です。この2つの作業は、整備士等でない素人でもできる範囲であり、DIYでチャレンジする人も多いです。

なお、エアコンフィルターの掃除よりもエバポレーターの洗浄の方がやや難易度が高めです。

ただし慣れていない人は無理をすべきではない

自動車メーカー側はユーザーが自分でエアフィルターを掃除・交換することを想定しておらず、無理な力を加えるとグローブボックスなどを壊してしまうこともありえます。エバポレーターの洗浄についても自動車メーカー側は想定しておらず保証の範囲外となってしまうため、その点を理解した上で行ってください。不安な場合は、業者に依頼したほうが確実でしょう。

どのように行う?

掃除の大まかな流れを紹介します。

■エアコンフィルターの掃除・交換
エアコンフィルターの掃除・交換は、車の説明書を確認しながら、ダッシュボードの裏側のグローブボックスを取り外し、奥にあるエアコンフィルターを取り外してホコリの除去や水洗いを行います。

■エバポレーターの洗浄
エバポレーターの洗浄はエアコンフィルターを取り外した後、フィルターがあったところの隙間から市販の「エバポレーター用洗浄スプレー」を噴射し、さらに奥にあるエバポレーターを洗浄します。製品毎に手順が異なることもあるため、取扱説明書を読みながら進めてください。

なお、YouTube等に掃除動画が多数アップされていますので初めての方は動画を見ながら進めるのをおすすめします。

費用の目安

以下は、自分でエアコンの掃除をした場合の費用目安となります。

エアコンフィルターの掃除:0円
エアコンフィルターの交換:1000~3000円(交換用フィルターの購入代)
エバポレーターの洗浄:1000~2000円(エバポレーター用洗浄スプレーの購入代)

エアコンフィルターの掃除だけであれば0円で行えます。作業をするにあたり特別な道具も特に不要です(手袋などは用意する必要あり)。エアコンフィルターの交換やエバポレーターの洗浄をする場合は、カー用品店やネット通販などで交換用フィルターや洗浄スプレーを購入する必要があり、購入費用が発生します。