国内で唯一、鋼板琺瑯づくりのすべての工程を自社で一貫生産している野田琺瑯。野田善子さんは、現会長・野田浩一氏と結婚後、同社に勤務。2003年に、キッチンツールとしての琺瑯製品「ホワイトシリーズ」を考案・発売し、たちまち人気になりました。その理由は、デザインはもちろんのこと、その機能性。それをまさに体現している野田善子さんのご自宅を訪ねました。
冷蔵庫内に整然と並ぶ琺瑯収納術
ご自宅のキッチンで、取材スタッフが一斉に「わぁ~!」と声をあげたのがこの冷蔵庫。扉を開けると琺瑯の保存容器が並んでいます。
善子さんは、食材を買ってきたらすぐに下処理をして、琺瑯の容器へ。ホワイトシリーズにはいろいろな形、大きさがあり、保存するものにぴったりのものを選んでむだなく収めています。作り置きなどもすべてラベルを貼り、どこになにがあるか一目瞭然です。
「子育てが一段落してから、私も朝からフルタイムで働いていましたから、仕事が終わったらできるだけ効率よく食事の準備をしなくてはなりません。野菜の下処理なんて面倒だと思うかもしれませんが、買ってきてすぐ済ませておくと、毎日の調理が段取り良く進みます。琺瑯に保存しておくと食材も傷みにくくなります」
一度開封すると保存に困りがちなハム。この丸形の保存容器にぴったり! 清潔に保存できます。
琺瑯のピッチャーに菜箸などのキッチンツールを。
れんげスプーンも野田琺瑯製。穴が開いたものは、コーンスープのコーンや、肉みそのそぼろ肉をすくうのに便利な優れもの。
(広告の後にも続きます)
そのまま調理もできる万能さ
効率的なのは保存の点だけではありません。実はほかにもさまざまなメリットがあり、家事の流れをスムーズにしてくれます。
「たとえば、出し汁も琺瑯容器に入れて冷凍しておきます。そして使うときは、この容器のままコンロにかけるだけ。鍋に移す手間がありません」
家族が大好きだという、大きなかたまり肉で作る「煮豚」も、作り置きしておいて、食べるときにはそのまま加熱。保存容器にも調理器具にもなるのが琺瑯のいいところ。
野田家の定番おやつ、サイダーで作るみかんゼリー。容器ごとテーブルへ。美しい白が食卓にも映えます。