長期間にわたって開花し続ける草花のバコパ(ステラ)は、寄せ植えの名脇役として欠かせない存在。主張しすぎずに、ほかのどんな植物とも相性よくまとまるのも特徴の一つです。この記事では、バコパの基本情報や特徴、詳しい育て方について解説します。
バコパの基本情報
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植物名:バコパ
学名:Sutera
英名:Bacopa
その他の名前:ステラ
科名:オオバコ科
属名:スーテラ属
原産地:南アフリカ
分類:宿根草(多年草)
バコパはオオバコ科ステラ属、季節を問わず葉が緑のままである常緑性多年草です。原産地は南アフリカ。暑さや湿度が苦手ですが、密集して葉が繁るので、風通しや鉢の湿度管理が大切です。
草丈は10〜30cmとコンパクトで這うように伸びる性質があるので、寄せ植えやハンギングなどでも好んで用いられます。花壇に植える場合は、土をやや高めに盛って、周囲をレンガや木枠で囲んで植える場所が高くなるレイズドベッドがおすすめ。レイズドベッドは通気性に優れており、高さがあるのでバコパの垂れ枝がよく映えます。
開花時期になると、緑の葉の間に小ぶりな花が目立ち、いっそう華やかな姿に。育てやすいこともあり、人気の高い園芸植物です。
バコパの花や葉の特徴
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園芸分類:草花
開花時期:1〜6月、9〜12月
草丈・樹高:約10〜20cm ※枝垂れさせる場合は30cm以上
耐寒性:弱い
耐暑性:少し弱い
花色:青、紫、ピンク、白、複色
バコパ(ステラ)の花や葉は、小ぶりで丸みを帯びた可愛らしいシルエットが特徴です。花色は白、パステルピンク、パステルブルー、紫、複色など。花径は1cm前後で小さく、5弁花で、一重咲きや八重咲きがあります。八重咲きの品種は夏になると花弁が少なくなり、一重咲きに近い状態になることも。また、品種によっては葉に白い斑が入るものもあります。
バコパの開花期は、3〜7月、9月〜11月上旬。花つきがよく、次々と咲いて長く楽しめるのが特徴です。
楚々として愛らしく主張しすぎないため、寄せ植えなどで他の植物とも調和しやすく、脇役として活躍する花です。
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バコパの名前の由来と花言葉
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バコパの名前は、近縁種であるバコパ属が由来です。本来はステラ属なので、ステラとも呼ばれています。
バコパには、可愛らしい小さな花をつけることから「愛らしい」、開花期にたくさんの花が集まるように咲くことから「家族」などの花言葉がつけられました。
また、可憐な姿にもかかわらず、開花期が長く丈夫な植物であることから、「小さな強さ」という花言葉もあります。