花毎の花言葉・プルメリア「大切な人の幸せを願う」

一般的な日本における花言葉は「気品」「恵まれた人」「ひだまり」です。

実際の花に触れたことはなくても、さまざまな物のモチーフになった、シンプルで印象的な5枚の花弁のこの花を知らず知らずのうちに見かけているかもしれません。

日本よりも暮らしにプルメリアが根付いているポリネシアや東南アジアでは、飾るための花というよりも捧げるための花といったニュアンスがあり、特にハワイではPua meliaの意味を込めてレイに仕立て、大切な人に贈る習慣があります。

プルメリアのレイから漂う、さわやかさの中に深い甘さのある多幸感あふれるような香りもその意味を象徴しているようです。

そこで、ハワイのひとびとがプルメリアに込めた、これ以上はないというほど素敵なPua meliaの「大切な人の幸せを願う」という意味そのままを、花毎の花言葉としてこの花に贈りたいと思います。

文・第一園芸 花毎 クリエイティブディレクター 石川恵子

水上多摩江

イラストレーター。

東京イラストレーターズソサエティ会員。書籍や雑誌の装画を多数手掛ける。主な装画作品:江國香織著「薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木」集英社、角田光代著「八日目の蝉」中央公論新社、群ようこ「猫と昼寝」角川春樹事務所、東野圭吾「ナミヤ雑貨店の奇跡」角川書店など