薄情息子のその後

「どういうことだよ? 振り込んでおけって言ったよな」

「仕事が忙しくって、締め切りまでには振り込むつもりでいたんだけど。今思えば手続きしなくてよかった。こんな薄情な人の学費なんて払う義理もない。私のお金は、私の人生のために使います。もう面倒事を押し付けられるのはごめんよ」

それを聞いて、泣いて平謝りしたかと思えば逆ギレして脅すような言葉をぶつけるなど、手が付けられなくなった息子。夫はといえば、愛人に貢ぎ過ぎたため貯金はゼロで、息子の学費も用意できない状態なのだとか。私は離婚により2人とは正真正銘の他人になったので、着信を拒否して無視し続けました。

最終的に、息子は借金をして何とか入学したものの、返済のためのアルバイトに追われて、単位取得に苦労している様子です。この機会に現実の厳しさを知り改心してくれれば、と他人事ながら祈っています。一方の私は、独り身になってこれからの人生をやり直したいと思っています。

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継息子を18年も愛情込めて育ててきたのに、残念ながら薄情で感謝の気持ちのかけらもない人に育ってしまったようですね……。変に甘やかしたり言われた通りにしたりせず、離縁できてよかったのではないでしょうか。これからは別々の人生を歩んでいけそうですね。

著者/ウーマンカレンダー編集室/トーク系
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