変化の激しいデジタル時代において、人々の「お金」に関する意識や価値観、行動はどのように変化しているのでしょうか?
ふくおかフィナンシャルグループ傘下のみんなの銀行とiBankマーケティングが共同運営する「マネーインサイトラボ」では、デジタル時代における、人々のお金に関する意識・価値観・行動の変化に関する調査・研究を実施し、その結果をご紹介しています。

今回のテーマは「銀行の利用に関する意識と実態」です。「The Global Findex Database 2021(世界銀行)」によると、日本では成人の98%が銀行口座を保有しています。利用者は銀行とそのサービスをどのように捉え、利用しているのでしょうか。
Z世代(19~27歳)、Y世代(28歳~43歳)、X世代(44~59歳)に分けて探ってみました。

銀行のイメージの上位は「信頼、長期的な関係、伝統・歴史、便利な機能」

銀行に対するイメージを調査したところ、全世代に共通して「信頼できる」「長期的な関係が築ける」「伝統・歴史がある」「便利な機能を提供している」という“堅実さ”や“便利さ”を感じるイメージが強いことがわかりました。

一方で、「革新的である」「カジュアル」「オリジナリティがある」といった“新しさ”を感じるイメージは全体で2%以下と低い結果となりました。人々は銀行に対して、便利で信頼性がありずっと利用していくことはできるが、敷居が高く新しさに欠けるというイメージをもっているようです。

その中でもZ世代を見てみると、元の割合は低いながらも先述の“新しさ”のイメージを持っている人の割合が他の世代より高く、また「便利な機能を提供している」についても全世代で最も多くなっています。

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「複数口座持っている」人は9割弱、Z世代は1口座のみの人が1/4も。

では、実際にいくつの銀行口座を持っているのでしょうか?
調査結果を保有している数と実際に使用している銀行口座数に分け、世代別にみてみました。

保有する銀行口座の数は?

 保有する銀行口座の数を調査したところ、2口座以上持っている人は全体で9割弱と多いことがわかりました。X・Y世代は2口座もしくは3口座保有している人が合わせて60%弱と多く、4口座以上の人も合わせるとおよそ9割の人が複数の口座を保有しています。Z世代は2口座保有が40%と最も多かったですが、1口座のみの人の割合も25%と全世代で一番多く、他の世代と比べて口座の保有数が少ない結果となりました。

使っている銀行口座の数は?

実際に使っている銀行口座として、2口座以上利用している人は全体で8割弱と実際に2口座以上保有している人よりも10%ほど少ない結果になりました。X・Y世代は2口座使っている人が40%弱と最も多く、3口座以上使っている人も一定数いることがわかります。

それに対して、Z世代は1口座のみ使っている人が42%と最も多く、2口座使っている人と合わせると8割以上となり大半を占めます。Z世代は他の世代と比べるとまだ収入が少なく、使う金額や用途も多くないため、多くの口座を保有してお金を管理する必要がないことが理由として考えられます。