口座開設のきっかけは「就業後の給与受取」が最も多い

 続いて、各世代の銀行口座を開設したきっかけの上位3つを見ていきます。1つ目の口座はどの世代も「就業後の給与受取」が1位で、Y・Z世代では「アルバイト代受取」もランクインしています。

また「親が開設」も全世代でランクインしており、一定年齢までは親権者が代わりに口座を開設できるため、親が「子どもが生まれたのでひとまず開設した」「子どもの進学を機に開設した」というケースも多いのではないでしょうか。

では2つ目以降の口座はどうでしょうか。
2つ目以降の口座も引き続き、給与受取というきっかけが全世代1位に来ていますが、1つ目と比べて「貯蓄用」や「お金の管理」の割合が高くなっています。

1つ目はお金を受け取れる口座をまずは1つ持っておくために開設し、2つ目以降は将来のことを考えてお金の管理や貯蓄を始めるという意識で開設することが多いようです。

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複数口座保有者の75%が目的別に口座を分けている

では、複数口座を持っている人は実際にどのように使い分けているのでしょうか。

まず複数口座を持っている人のうち、75%の人が「目的別に口座を分けている」ことがグラフからわかります。

Z世代に注目すると、預け先を分散してリスクを減らすために口座を分けているという人の割合がX・Y世代よりも少ないことがわかります。また、銀行口座の使い分けを特に意識していない人の割合がZ世代に多いことがわかります。

若いZ世代は他の世代に比べて収入や貯蓄が少ないのでリスク分散を意識している人や口座を分けてお金を管理する必要があると考える人が他の世代ほど多くはないようです。