銀行選びは「自宅から店舗・ATMが近いこと」を最も重視

今回の調査では複数の銀行口座を持ち、それらを目的別に使い分けている人が多いことがわかりました。では、みなさん何を重視して銀行を選んでいるのでしょうか。

まず全体で見ると、65%の人が自宅から店舗・ATMが近い銀行で口座を開設したいと考えていることが分かります。

Z世代を見ると、他の世代と比較して際立ってパーセンテージが高い項目がなく、銀行を選ぶ際に重視する要素が少ないことがわかります。

中でもZ世代が他の世代と比較して特に重視していないのは、「店舗・ATMが自宅から近いこと」「店舗・ATMが職場から近いこと」「預金金利が高いこと」の3つとなっています。

スマホでの利用がメインで店舗への来店頻度が低いこと、スマホ決済でのキャッシュレス利用が多く現金の出金頻度が低いこと、貯蓄が多くないため預金金利が高くてもメリットが少ないことなど、これらの要素がZ世代にとって他の世代ほど銀行選びに影響しない理由となっているのかもしれません。

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店舗ATM、銀行アプリは7割以上が利用、Z世代はコンビニATMも

続いて、銀行のサービスの利用状況を見てみましょう。

全体の利用率が7割を超えるのは「店舗のATM」と「銀行アプリ」の2つ。一方で、それ以外のサービスは5割以下となっています。中でも、Z世代は「有人窓口」と「銀行のWebサイト」の利用が非常に少ないことがわかります。

これはZ世代が高額の入出金や振込、資産運用など有人窓口を利用する必要があるサービスの利用が少ないことや、主にスマホアプリを利用しているためインターネットバンキングを利用する機会が少ないことが理由として考えられます。

またZ世代は「コンビニ等のATM」の利用率が高くなっており、買い物のついでに気軽にお金の出し入れができる銀行以外のATMを利用する傾向が大きいようです。