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●「大阪木津卸売市場」といえば、地下鉄・大国町駅から徒歩5分で行けるプロ向けの市場。絶品朝食を食べてお土産も揃う魅惑の市場の魅力をご紹介!

 せっかく大阪旅行に来たので朝早くから活動したい! そんな時は地元の市場に行くのがオススメ。大阪の市場といえば、日本橋駅の近くにある黒門市場が有名ですが、最近、けっこうお高いのが玉にキズですよね。

 しかし、その黒門市場から徒歩で行けるくらいの距離に、もう一つ穴場的な市場があります。それがこの『大阪木津卸売市場』。


地下鉄・大国町駅から徒歩5分

 私設の市場としては全国有数の規模を誇り、プロの料理人も仕入れに利用する場所です。そしてここが大事なのですが、一般客向けの小売りも行っているのです。

 市場は通路がゆったり広く、買い物しやすい構造。市場の中を貫く南大通りの右側は業務用スーパー、左側の通り沿いは鰹節などの加工食品の店が中心で、内側に海産物などの生鮮食品の店が軒を連ねています。


市場の中を通る南大通りはゆったりと広い

 市場は午前4時から空いていますが、店舗営業は6時頃からスタート、11時頃にはほとんどのお店が閉まります。旅行時に買い物に寄る場合は、8時半〜10時半くらいがオススメ。しかも月に2回、朝市が立つので、HPをチェックしてみましょう。

豊富な関西の海鮮を見て食べて楽しむ


大阪の夏のご馳走、鱧(ハモ)が箱いっぱいに

 市場での見どころといえば、やはり海鮮! 取材時は、生鮮エリアで、大阪を含む関西では夏には欠かせないご馳走・鱧(ハモ)もたくさん箱詰めにされていました。

 スーパーで売られている鱧は骨切りして湯引きされた白い小さな切り身になっていることがほとんどなので、丸のままの豪快な姿に感動です。


一般客も多く活気に満ちている

 魚は好きだけど捌けないよ、と言う人には、すぐに食べられるように整えて小さなパックに入れた海産物もたくさん販売されているのでご安心を。


新鮮な魚介類も1パックづつ販売

 小さいパックだと、あれこれ気軽に買い食いを楽しめるのが嬉しいですね。店員さんが食べ方も説明してくれます。


プロのエリアは8時過ぎには人はまばらに

 特に人気はウニ。殻付き、木箱入りなど種類も価格も色々なものがありました。最高ランクの殻付きで1個2000円のものも結構売れています。


殻付きのウニも![食楽web]

 ちなみに、早朝が勝負のプロ用のエリアは8時過ぎには商品もだいぶ少なくなって人もまばらになってきます。


南大通りの休憩処

 購入した海産物をすぐに食べたい人は、南大通り沿いの休憩処に行きましょう。テーブルと椅子、飲み物の自販機があります。ちなみに冷えたビールは併設の業務用スーパーで買えますよ。


レトロ感が素敵な場内の喫茶店

 もちろん、お店での食事にも困りません。寿司屋や食堂、うどん屋、たこ焼き屋など、場内では9店の飲食店が営業中。例えば『cafeマイニチ』は、市場に仕入れに来るプロ御用達のカフェ。もちろん、一般客も利用できるので、レトロな店内でモーニングをいただくのも楽しいと思います。

 見て回るのも、食べるのも楽しい、大阪木津卸売市場、ぜひ大阪での朝活の候補の一つに入れてみてくださいね。

●DATA

大阪木津卸売市場

住:大阪府大阪市浪速区敷津東2-2-8
営:4:00〜11:00
休:日・祝・不定期で水(公式HPのカレンダーでご確認を)
https://kizu-ichiba.com/

●著者プロフィール

工藤真衣子
Photographer。人物を中心に様々な媒体で撮影。グラビア、インタビュー、プロフィール、ドラマ映画スチールなど。ライター:食レポ、レシピ記事は現地系異国メシ、珍しい食材、味のある店など個人的に好きな店や料理を紹介。新宿御苑前で写真館「スタジオ アトリーチェ」経営。