年金を請求するタイミングはいつがいい?
相談する女性たち
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年金を繰り上げるか繰り下げるか、65歳から受け取るかなど、受け取り開始のタイミングをいつにするかは悩ましいところです。ちなみに平成29年に厚生労働省が調査したところ、繰り上げ受給を選択しているのは全体で13%程度です。また繰り下げを選んでいる方は少なく、65歳で受け取りを始めている方が大多数で85%を超えています。現在の雇用制度が再雇用を含め65歳を目安にしているので、この歳から年金を受け取ろうという人が多いようです。
「人間、いつ天国に行くかわからないから早く受け取る」「長生き家系だから繰り下げして多く受け取る」など、どちらを選ぶかは個人の価値観によります。ただし平均寿命は延びて雇用形態も変わってきていますが、いずれにしても現在20~30代の方は公的年金以外の自己資金での準備が必要になってきています。
年金をもらうまでの手続きは?自動的には始まらない
年金は、受給する資格を得たときに自動的に支給が始まるものではありません。自分で年金を受けるための手続き(年金請求)を行う必要があります。
・年金事務所に備え付けの年金請求書
・住民票など
・本人名義の通帳
・印鑑
上記のものを準備して年金事務所で手続きが必要です。
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年金以外の準備も始めておこう
少子高齢化が進み、年金を取り巻く状況はさらに厳しくなっていきます。老後2000万円問題など世間にショックを与えたニュースもありました。年金だけで生活をすることは難しいためiDeCo(イデコ)やNISAなどを活用し、自分で準備を始めることが必要不可欠になってきました。
年金の受給を65歳よりも繰り上げ・繰り下げるかは非常に複雑な仕組みになっています。不明な点があれば近隣の年金事務所で確認ができますのでぜひ活用してください。