画像はイメージ(Flicker/ Mark Chang )
2024年の元旦に発生した最大震度7の石川県能登半島地震や、8月8日の日向灘を震源とするマグニチュード7.1(最大震度6弱)を記録した地震など、近年、日本では大きな地震のリスクが高まっています。
【動画】地震が起きた時、家具の転倒対策をした時としなかった時の差は?
万が一の時に備え、防災用品を用意したり、家具・家電の転倒防止用具を取り付けたりしたという人も多いでしょう。
国民生活センターのYouTubeでは、地震による転倒の防止策を分かりやすく紹介しています。
地震で家具転倒対策をした時としなかった時の差は?
まず、電気給湯設備の貯湯タンクについてです。
震度6弱が発生した場合、ボルトで脚を固定しているタンクとそうでないものを比べてみると、固定していない方のタンクはグラグラと横にずれていることが分かります。
さらに震度6強では、固定していないタンクは完全に倒れてしまいました。
また突っ張り棒を設置した冷蔵庫は、震度6強の場合でもびくともしませんが、設置していない冷蔵庫は手前に動き、倒れる寸前です。
では、食器棚の場合はどうでしょう。
くさびを付けた食器棚は震度6弱でもずれていませんが、何も取り付けていない棚は発生後すぐに手前に倒れてしまいました。
かなり強い震度7の場合、耐震ロック扉を取り付けた食器棚は倒れても扉が開くことはありませんでしたが、ロック扉なしの方は扉が開き、中身が全て落ちて割れています。
たかがボルトや突っ張り棒、くさびと思ってしまうかもしれませんが、こうして映像で比べてみると、その安全性は一目瞭然です。
最後に消費者へのアドバイスとして、貯湯タンクは設置事業所に国土交通省告示による方法で取り付けてもらうこと、家具・家電は固定器具を使って転倒防止に取り組むことを伝えています。
出典:国民生活センター