新しい発想を生かした花壇デザインを競うコンテストとして2022年からスタートし注目されている「東京パークガーデンアワード」。第3回のコンテストの舞台は、都立砧公園(世田谷区)の「みんなのひろば」前。2024年9月8日(日)18時必着を応募締め切りに、現在参加者を広く募集中です。ここでは、東京パークガーデンアワードとコンテストの募集概要などを詳しくご紹介します。

開催3回目のコンテストの舞台は都立砧公園


上写真は、「第1回 東京パークガーデンアワード 代々木公園」のコンテストが開催される以前の様子。オリーブなど既存の樹木はそのままに、芝地が整地されてコンテストの花壇エリア(下写真)が作られました。コンテスト期間中、東京の最新ガーデンが見られるスポットとして多くの人々が訪れました。

2022年にスタートした「東京パークガーデンアワード」は、東京都にある公園の一角を花と緑の彩りがある新しい風景へと変えるガーデンコンテストで、2022年には代々木公園、2023年は神代植物公園を舞台に開催されています。東京都公園協会が主催し、12月の作庭から翌年11月のファイナル審査まで約1年かけて行われているプロジェクトです。


「第1回 東京パークガーデンアワード 代々木公園」で開花した多数の宿根草。ロングライフ・ローメンテナンスをテーマに選ばれた植物は、3月から11月の間、バトンタッチをするように花壇を彩りました。なかには3〜4カ月もの期間咲き続けた種類も。

このコンテストの最大の特徴は、宿根草を活用した「持続可能なガーデン」をテーマにしていること。デザインに加え、植物や土壌に関する確かな知識やノウハウが求められる、今までのものとは一線を画すガーデンコンテストとして注目されています。


「第1回 東京パークガーデンアワード 代々木公園」でグランプリを受賞した「Garden Sensuousガーデン・センシュアス」季節の変化。

審査は9月中旬の書類審査から始まり、審査を通過した5名の入賞者には、それぞれ約40m²のスペースにガーデンを制作していただきます。そして、植物が成長をスタートした4月中旬に「ショーアップ審査(春の見ごろを迎えた鑑賞性を審査)」を、7月中旬には「サステナブル審査(梅雨を経て猛暑に向けた植栽と持久性を審査)」を、11月上旬には「ファイナル審査(秋の見ごろの鑑賞性と年間の管理状況を審査)」という、3回の審査を経てグランプリが決定します。

ガーデン製作費として最大300万円支給


「第1回 東京パークガーデンアワード 代々木公園」2022年12月作庭時の様子。

書類審査を通過した5名の入賞者には、植物代などガーデン制作にかかった材料費として最大300万円が支給されるので、多数の植物を使ったガーデン作成にチャレンジできるのも魅力の一つです。

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第3回のコンテストのテーマは「みんなのガーデン」

コンテストの舞台となる東京都世田谷区にある都立砧公園は、昭和32年に開園し、東京23区にある公園の中でも、芝生の広がりが際立っているのが特徴で、もとは都営のゴルフ場として使われていました。現在はその自然の地形を活かし、芝生の広場と樹林で構成されたファミリーパークのほか、運動施設や遊具等が設置された広場が整備され、家族ぐるみで楽しめる公園です。

年間200万人以上が利用する都民の憩いの場に新たに作っていただくガーデンのテーマは「みんなのガーデン」。宿根草をメインとして活用し、五感を刺激して、見ていて楽しいと感じる要素を取り入れたロングライフ・ローメンテナンスなガーデンの制作が求められます。


「第1回 東京パークガーデンアワード 代々木公園」審査の様子。審査委員/福岡孝則さん(東京農業大学地域環境科学部教授)、正木覚さん(環境デザイナー・まちなか緑化士養成講座講師)、吉谷桂子さん(ガーデンデザイナー)、佐々木珠さん(東京都建設局公園緑地部長)、植村敦子さん(公益財団法人東京都公園協会常務理事)

【審査基準】公園の景観と調和していること/公園利用者が美しいと感じられること/植物が会場の環境に適応していること/造園技術が高いこと/四季の変化に対応した植物(宿根草など)選びができていること/「持続可能なガーデン」への配慮がなされていること(ロングライフ) /メンテナンスがしやすいこと(ローメンテナンス)/デザイナー独自の提案ができていること/総合評価 
※各審査は別途定める規定に従い、審査委員による採点と協議により行われます。

「第3回 東京パークガーデンアワード 砧公園」詳しい募集要項はこちら