【反例2】わけもなく高い(または安い)個別株
また、バブルや暴落とは無関係に思える平時でも、個別株をよく見ていれば、わけもなく高い、または安い価格がついていることがあるとわかるはずです。特に、知名度が高かったり華やかな業種だったり新しかったりする会社などは、わけもなく高値となっていることがあります。
一方で、知名度が高くなかったり地味な業種だったり古かったりする会社は、わけもなく安値となっていることがあります。2020年にウォーレン・バフェット氏が日本の5大商社株を買い、その後買い増しもして、現在は価格が数倍にもなっていますが、彼はその価格を「馬鹿げたほど安い」と評価していたようです。
市場には非効率的な部分もあり、異常な価格をつけていることもあるのです。そのような、わけもなく高い(または安い)個別株を見つけることもまた、平均以上の成果を出すチャンスとなります。
わけもなく高い株を見つけても、乗り遅れまいとそれを買うのは控え、わざわざ値下がりのリスクを負わないようにしましょう。わけもなく安い株を見つけたら、買って、あとは値上がりを待てばよいのです。
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市場の非効率な部分を見抜けば、平均以上の成果を出せる
効率的市場仮説は、ある程度正しい面がありますが、完全に正しいとはいえません。反例を見出すことができ、そしてそれを見抜ければ、平均以上の成果を出すことができるでしょう。
その反例となるのはまず、バブルと暴落です。バブル時には、積極的に買わずに、むしろ売って現金を作っておきましょう。一方、暴落時はバーゲンセールですので、積極的に買い、あとは待てばよいのです。
また、バブルや暴落とは無関係に思える平時でも、個別株をよく見ていれば、わけもなく高い、または安い価格がついていることがあるとわかるはずです。わけもなく高い株を見つけても、乗り遅れまいとそれを買うのは控え、わざわざ値下がりのリスクを負わないようにしましょう。わけもなく安い株を見つけたら、買って、あとは値上がりを待てばよいのです。
川合 一啓
株式会社ソーシャルインベストメント
取締役CTO