夜な夜な韓国愛を持つものの前に現れるという居酒屋『マキ食堂』の扉。
中では女主人のワタナベマキさんが韓国料理を作っていて……!?
ワタナベさんがゲストと一緒に韓国への“ときめき”に酔いしれる連載!
第5回は、韓国ドラマ好きということから親交が深くなったという堤人美さん。
大好きな“ボゴミ”=パク・ボゴム、そして韓国作品の面白さについても語っていただきました。
ゲスト
堤 人美さん
料理研究家。素材そのものの味を生かし、作りやすくおしゃれなレシピに定評がある。ワタナベさんとの共著に『韓国ドラマの妄想ごはんレシピ帖』(主婦と生活社)がある。近著は『気軽にできて、とびきりおいしい! グラタン・ドリア』(Gakken)。
「国民の彼氏」と呼ばれるパク・ボゴムとは?
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映画『ブラインド』でデビューし『恋のスケッチ~応答せよ1988~』で大ブレイク。また、デビュー前から弾き語り動画をネット上にアップするなど音楽にも造詣が深く、歌手としても活動。
韓国エンタメの総合芸術賞「百想芸術大賞」の司会もこなす。礼儀正しい性格も有名で、芸能界の模範生と言われるほど。
『恋のスケッチ~応答せよ1988~』
スペシャルプライス版コンパクトDVD-BOX1
ソウルの横町で育った幼なじみ5人と、その家族の日常を描いた物語。
青春ドラマでありながら、1980年代の暮らしや当時の社会情勢なども盛り込まれている。
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好きな気持ちは、俳優に限らず、作品にも。
世界がどんどん広がるのが楽しい!
ワタナベさん(以下W):堤先生、お久しぶりです〜! 韓国ドラマに出てくる料理の本でご一緒したこともあって、よく俳優さんやドラマの話をするんです。堤先生は 〝ボゴミ〞=パク・ボゴムが大好きで、愛が深くて。私は洗脳かっていうくらい話を聞いているのですが(笑)、好きになったきっかけから教えてください。
堤さん(以下T):ドラマの『恋のスケッチ〜応答せよ1988〜』を観て、すごく顔が好き! と思って(笑)。とにかく、まずは顔。
W:なるほど。彼は目からキラキラしたものがあふれ出てますよね!
T:そうなんです。その後、映画『コインロッカーの女』を観て演技もいい! と。彼の生い立ちに似ている役だから、彼そのものじゃないかと思うほどだったんです。
W:やっぱり好きになったら調べるから、生い立ちとかもわかりますもんね。そこで演技力にも惹かれた、と。
T:そうですね。昨年はミュージカルにも挑戦していたので、韓国へ観にいってきました。
W:堤先生は行けそうなものは、必ず足を運んでいますよね。映画の舞台挨拶も、ボゴミが司会をする百想芸術大賞にも。韓国語も勉強していて、世界が広がっているのがすごい!
T:好きになるととことんのめり込んでしまうオタクタイプなんです(笑)。それにボゴミは、ファンに対しての感謝の気持ちをきちんと伝えてくれるので、そういうところも好きなポイントなんだと思います。
W:彼のことを楽しそうに話す先生を見ていると、幸せな気持ちになってきます。
T: でも、好きな気持ちって、俳優に限らず、作品そのものにもない? 韓国のドラマや映画はそういう力があると思っていて。
W:本当にそう! 私は復讐モノが好きですが、堤先生は人間味のある日常を描いているようなドラマが好きですよね。
T:うん、そうそう。『私の解放日誌』や『LOST 人間失格』が大好きすぎて、何度も観ているんですよー。すごく好き。
W:それらの作品って、なんて説明したらいいのか、すごく難しい内容ですよね。
T:そうですね。うーん、小説を読んでいるような作品という感じ、かな。例えば『私の解放日誌』だと、郊外に住んで都心に通う主人公が抱える、満たされない空虚な気持ちみたいな、やるせない感じが描かれている。
W:そういうことをテーマにできるってすごいですよね。表現するのが難しそうなのに。
T:感情には正解も不正解もなくて、いろいろ複雑なところをうまく描いてくれる。ただそこにあるものを映すみたいなドキュメンタリーに近いドラマが好きなんだと思います。
W:俳優に限らず、そういう作品が好きという気持ちもありますもんね。そういうドラマや映画を見つけたら教えてください!
T:うんうん、そしてまた話しましょう!