バストが垂れる3つの原因
バストが下垂する主な原因は次の3つです。
乳房組織の変化
若い女性の乳房は乳腺組織が豊富にありますが、年齢を重ねた女性の乳房では乳腺組織が退縮して脂肪の割合が高くなります。このように、加齢とともに乳腺組織と脂肪組織の割合が変化することで、かたい乳房からやわらかい乳房へと変化して下垂しやすくなります。
皮膚の変化
年齢を重ねると、顔の皮膚と同じようにバスト表面の皮膚も弾力性や柔軟性が失われ、バストを支える力が衰えていきます。
「クーパー靭帯」が伸びる
クーパー靭帯は年齢を重ねると重力に負けて伸びやすくなります。また、激しいスポーツによるバストの揺れなどもクーパー靭帯が伸びる要因に。クーパー靭帯は一度伸びると元の状態に戻すことはできません。
(広告の後にも続きます)
50代からのおすすめのバストケア
バストの下垂を防止して、バストの位置を高く見せるおすすめの方法をご紹介します。
適切なブラジャーをつける
ブラジャーはバストに合わせて適切なものを選び、バストを重力から支えましょう。年齢を重ねるとクーパー靭帯は伸びやすくなりますが、適切なブラジャーをつけることで、クーパー靭帯が伸びるスピードをゆるやかにすることが大切です。今までのブラジャーが合わなくなってきたと感じるときは見直してみましょう。
50代は下着の締めつけや肌当たりに敏感になってくる世代なので、つけ心地が良いブラジャーを選ぶのがおすすめです。
バストを支える大胸筋を鍛える
バストは大胸筋の上に乗っているので、土台となる大胸筋を鍛えることは、バストをしっかり支えたり、バストの位置を高く見せたりするのに役立ちます。大胸筋を鍛える筋トレ法には「ひざつき腕立て伏せ」や「合掌トレーニング」などがあります。
ひざつき腕立て伏せ
ひざをついて四つん這いになった姿勢で腕立て伏せをします。息を吸いながら上体を下げ、息を吐きながら上体を上げる、をゆっくり繰り返します。10回×2~3セットを目安に行いましょう。
合掌トレーニング
胸の前で手のひらを合わせて合掌し、腕を水平にして、左右から力を込めて手のひらを押し合います。そのまま10~15秒キープした後、一旦力を抜いて腕を下ろし10秒ほど休憩します。これを1セットとして、2~3セットを目安に行いましょう。
正しい姿勢を保つ
現代人に多い猫背の姿勢はバストの位置が下がって見えがちに。一方、背筋を伸ばしたきれいな姿勢は、バストの位置を高くきれいに見せる効果があります。自分の姿勢をチェックして正しい姿勢を意識しましょう。
姿勢のチェック方法
壁を背にして立ち、頭、肩、お尻、ふくらはぎ、かかとをすべて壁につけます。どこか一箇所でも壁につかない箇所やつけにくい箇所があれば、姿勢が悪い証拠です。
スマートフォンやパソコンの画面は目線の高さに
スマートフォンやパソコンの画面を見るときに猫背になる人はたくさんいます。スマートフォンを見るときは目線の高さまで持ち上げる、パソコンのモニター画面は目線の高さになるように調整する、などの工夫をしましょう。
(まとめ)
バストの下垂は誰にでも起こる自然な変化ですが、工夫によって下垂のスピードをゆるやかにしたり、バストの位置を高く見せたりすることはできます。まずは自分のバストを鏡で見て、改めて形の変化を確認してみましょう。
構成・文/大人のおしゃれ手帖編集部 画像協力/PIXTA
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください