「FPに聞きたいお金のこと」、今回は子どものために貯めた資金の運用方法に関する40代女性からのご相談です。個人向けの金融商品はいろいろなものがあります。それぞれの特徴を踏まえながら、おすすめの運用法を考えていきましょう。
40代女性Aさんの相談内容
大学2年・高校3年・中学1年と、3人の息子がいます。90万円の現金があり、それぞれに車の免許取得費用として30万円ずつ分けました。長男次男はすぐに必要になると思うので普通口座に預けていますが、三男に関しては使うまでには5~6年程時間があるので、預金以外にもいい方法があれば教えていただきたいです。
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預金・投資商品でまずは知っておきたいこと
資産運用
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Aさん、こんにちは。自動車の普通免許を取得するにはまとまった費用が必要なため、三男の方の費用を少しでも増やせたらというお気持ち、分かります。この機会に一緒に考えていきましょう。まずは前提条件の確認です。
【前提条件】
1. 資産運用では元本は確保されていません
普通口座に預けていても利息でお金を増やすことが難しいのはご承知のとおりです。マイナス金利が解除され、定期預金などの金利は少しマシになりましたが、昭和末期から平成初期のように普通預金が5%という時代ではありません。
お金を増やすには、何らかの資産運用が必要です。資産運用は、銀行の利息よりも増えることを期待して行いますが、場合によっては元本を割ることも当たり前に発生します。
Aさんが「元本を割ることは、とても容認できない」「三男が免許を取りに行く時に、必ず30万円でなければならない」ということであれば、資産価値が下落するリスクがない銀行の預貯金が主な選択になるでしょう。もし元本割れのリスクを許容できるのでしたら、資産運用という手段も選択肢になります。
2. 短期投資はブレがでやすい
短期投資の場合、投資のタイミングが結果に及ぼす影響が大きくなります。Aさんが考えられている6年間という期間は、どちらかというと短期投資にあたります。そのため「使う時に銀行預金よりも少しぐらい増えたらいいな」ぐらいの感覚で投資するイメージを持って頂くと良いでしょう。