持病があると生命保険に加入するのは難しくなる場合があり、不安になられている方も多いのではないでしょうか。
バセドウ病の方でも治療状況によっては通常の医療保険や死亡保険など検討することができます。
しかし、保険料が高くなったり、制限がつく場合があります。
この記事では、バセドウ病を持つ方が保険に加入しにくい理由や加入できる可能性がある保険の種類などを解説します。
この記事でわかること
バセドウ病の方でも加入できる可能性がある保険
バセドウ病の方が保険に加入する際の注意点
バセドウ病の方も利用できる公的医療保険制度
バセドウ病は保険に加入しにくい?
バセドウ病とは、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることにより、動機や息切れ、体重減少、指の震えなどさまざまな症状を引き起こす病気です。特に、20〜30代の女性が発症しやすいとされています。
バセドウ病に限った話ではありませんが、一般的に持病や既往症があると保険加入は難しくなります。
入院や手術をするリスクが高い人が多く加入してしまうと、給付金の支払いが増え、保険制度が成り立たなくなる可能性があるからです。
適切な治療を行うことで症状がなくなることはある(寛解)ものの、一般的に完治する可能性は低いといわれています。また、ストレスによって病気が悪化したり、心房細動や心不全などの合併症を引き起こしたりする可能性もあります。※
※参照:バセドウ病・橋本病の合併症について|KUMAペディア
しかし、症状や治療の状況次第では通常の生命保険にも加入できる可能性があるので、保険会社やファイナンシャルプランナーに確認してみましょう。
持病があっても入れる保険はある?4つの選び方のパターンを解説
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バセドウ病の方でも加入できる可能性がある保険
バセドウ病の方でも、病状によっては以下のような保険に加入できる可能性があります。
バセドウ病の方でも加入できる可能性がある保険
通常の生命保険(医療保険・死亡保険)
引受基準緩和型保険
がん保険
それぞれの特徴や一般的な加入条件を確認しておきましょう。
通常の生命保険(医療保険・死亡保険)
バセドウ病の方でも、通常の生命保険や医療保険に加入できますが、発症や手術して間もない場合は加入できない可能性が高くなります。
審査基準は各保険会社で異なるため、複数の会社で検討してみるのがおすすめです。
「特別条件」とは?
特別条件とは、被保険者の健康状態や病歴などを考慮して、契約に付帯する条件のこと
主な特別条件は以下があります。
主な特別条件
特定疾病不担保:一定の保険期間もしくは全保険期間中、特定の病気を保障対象外とする
特定部位不担保:一定の保険期間もしくは全保険期間中、特定の部位を保障対象外とする
特別保険料:保険料払い込み期間中、上乗せ保険料を支払う
例えば、甲状腺に対して5年間の部位不担保がついた場合、保障開始から5年間はバセドウ病を含む甲状腺疾患で入院や手術をしても給付金を受け取れない可能性があります。
特別条件がついた場合には、契約時に保険会社から通知が届きます。
内容をよく確認し、合意できない場合は、契約を再検討した方がよいでしょう。
引受基準緩和型保険
バセドウ病などが原因で、通常の保険の検討が難しい場合は、引受基準緩和型保険を検討するのがよいでしょう。
引受基準緩和型保険とは、通常の生命保険よりも告知項目が少なく、健康状態に不安がある方でも加入しやすい保険です。
基本的に3〜5つ程度の告知項目に該当しなければ申込できます。
ただし、通常の生命保険よりも保険料は高くなりますので注意が必要です。
また、保険会社や商品によって、告知項目の数や内容は異なります。あくまでも告知内容次第なので、病状によっては加入できない可能性も少なくありません。
引受基準緩和型保険とは?入るべきかメリット・デメリットや選び方から解説
がん保険
がん保険は、バセドウ病の方でも加入できる可能性がある保険の一つです。
がん保険はがんの治療費をカバーするための保険で、一般的な告知事項は以下の通りです。
がん保険の一般的な告知項目について
今までにがんにかかったことはあるか
最近3ヶ月以内に所定の病気で医師の診察・検査・治療・投薬を受けたことがあるか
過去2年以内に受けた健康診断・人間ドックで、所定の項目について要再検査・要精密検査・要治療などの指摘を受けたことがあるか
告知内容は、保険会社や商品によって異なりますが、がんになりやすい持病や健康状態でなければ入りやすい保険となっています。
ただし、保障範囲はがんに限定されています。がん以外の病気やケガで入院や手術をした際には給付金を受け取れないため、自分にとって本当に必要な保障か、慎重に検討しましょう。