CHANEL ROUGE ALLURE LIQUID VELVET
ルージュ アリュールシリーズからマットなリキッドリップが登場。ルージュ アリュール リクィッド ヴェルヴェット(右から、226 セデュイサント、204 トルブラント、202 スクレット、212 ストゥぺフィオント、208 イプノティザント、232 ランヴェルサント、234 エニグマティック ドゥ シャネル)各6㎖ ¥5,940*8月30日発売(シャネル カスタマーケア 0120−525−519)
8月も中旬を過ぎると秋冬の新作メイクアップが次々と発表される。たとえ華やかなメイクをしていなくても、あらゆる肌の色に寄り添い、その人の魅力を引き立てるようにデザインされたリップカラーさえあれば、秋の身支度はバッチリだ。
そこでハートを摑まれたのは「ルージュ アリュール リクィッド ヴェルヴェット」。シャネル グローバル クリエイティブ メークアップ パートナーである、セシル・パラヴィナが初めて手がける秋冬コレクション”クレアヴォヤンス”より届いた新たなリキッドリップカラーだ。直感や数秘術などを好んでいたガブリエル・シャネル。彼女の占いへの情熱にオマージュを捧げ、スピリチュアルな世界観を表現したというコレクションから全15色で展開される。乾きにくく、高発色なリップカラーを得意とする〈シャネル〉が生んだ新しいマットリップというだけあり、リキッド状なのに、スフレのようなやわらかなフィット感を実現。軽やかな色から深みのある色まで”ルミナスマット”な仕上がりで、セカンドスキンのように唇との一体感を生み出してくれる。
従来、一般的なマットリキッドリップは、唇に付着しすぎるがゆえ、唇のしわが目立つなどのマイナスなポイントも見受けられたが、そこはやはり〈シャネル〉の研究力。光の散乱によるブラーリング効果で唇のしわや凹凸などをぼかしつつもしっかりとカバーしてくれるというわけだ。さらに「セルロースビーズ*1」が、唇にあたる入射光をさまざまな方向に散乱させる「ソフトフォーカス効果」によって、とてもやわらかな印象に仕上がる。ヒアルロン酸とグルコマンナンを含むというまた別の特殊なビーズ*2は、唇から蒸発する水分を吸収し、縦じわを目立たなくする効果があるそう。鮮やかな発色、ふんわりとやわらかな印象、そして唇のうるおいが続く、まったく新しい質感のロングラスティングを完成させたのである。
凛とした佇まいのピーチベージュの202 スクレット、ヘルシーになじむオレンジベージュの212 ストゥペフィオント、洗練されたウォームブラウンの232 ランヴェルサントは、一気に秋のムードを楽しめるカラー。アプリケーターはシャープな斜めカットが施され、スピーディに美しい唇へ。自分だけのイットカラーがきっと見つかるはずだ。
chanel.com/jp文/永富千晴
ながとみ・ちはる/美容ジャーナリスト。〈club C.〉主宰。女性誌やウェブで、企画、編集、執筆に携わる。YouTubeチャンネル「永富千晴キレイの未来」も。
※この記事は、No. 130 2024年10月号「&Beauty」に掲載されたものです。