【風邪】上気道の症状がでたら風邪薬でケア
「風邪は頭痛や倦怠感を感じても、急激に昏睡状態になるようなことはありません。風邪は常備薬を手元において、早めのケアを心がけてください」(伊藤先生)。
最近解熱鎮痛剤が話題になっていますが…。
「風邪薬には解熱成分が入っています。アセトアミノフェンは穏やかな効き目でお子様やお年寄りにも処方されます。微熱や悪寒があるときには上手に使って様子をみてください」(伊藤先生)。
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【結論】風邪と熱中症。なかなか見分けがつきません。悪化しないか、様子を見て
「風邪は熱中症のように急激な悪化はほとんどみられませんが、重症化のリスクはあります。特に子どもや高齢者など、免疫力が低下している世代は注意が必要です。風邪のほとんどはウイルス感染です。風邪のウイルスだけでなく、別の細菌に二次感染し、気管支炎や肺炎、脳症など合併症を起こし重症化することがあります。重症化する前に、早めに風邪の症状を緩和し体力を回復することが大切です。市販の風邪薬を飲んで様子をみて改善しない場合は、すぐに医療機関に相談しましょう」 (伊藤先生)
●お話を伺った方
伊藤 敏孝先生
新百合ヶ丘総合病院 救急センター センター長。救急医 外科医。
防衛医科大学卒業後、横浜市みなと赤十字病院救急部 部長を経て現職。救急医療のスペシャリスト。
日本救急医学会専門医・指導医・評議員、日本集中治療医学会専門医、日本外傷学会評議員・専門医。
取材協力/カイゲンファーマ
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