YouTube、Instagramなどを中心にスーパーカーやスポーツカーなど、クルマに関する情報を発信している『スーパーカーお姉さん』。
クルマに対する豊富な知識と、“偏愛”を感じるトークが支持されているインフルエンサーだ。最近では、800万のポルシェ718ケイマンを自腹で購入し、その金額やローン、保険料までも赤裸々に公開した動画が話題を集めている。「スーパーカーお姉さん」として活動をはじめ、念願のポルシェを購入するまでの経緯を聞いてみた。
◆もともとは中古車販売店の受付だった
「もともとスーパーカーとかスポーツカーが大好きだったんですよ。早くて格好いい乗り物って最高じゃないですか。でもなかなか自分では買えないし、それなら仕事にしちゃえってことで中古車販売店に就職しました。毎日好きなものに囲まれながら働けて刺激的でしたね」
中古車販売店では受付として働いていた彼女だが、クルマへの偏愛っぷりが注目を集めるようになる。
「店のクルマのことをいろいろ勉強してたら、お客さんや同僚から『あの受付のお姉さん、やけにクルマに詳しいぞ』って評判になっちゃって(笑)。そのおかげで会社からYouTubeでの発信も任されるようになったのが現在の活動の原点です」
◆会社のYouTubeがきっかけでインフルエンサーの道へ
YouTubeでの発信に手ごたえとやりがいを感じた彼女は、個人でもSNSに挑戦してみたくなったという。「スーパーカーお姉さん」というシンプルでインパクトのある名前は、この時に生まれた。
「会社名+名字は地味じゃないですか(笑)。それなら覚えやすくてわかりやすい名前にしようと『スーパーカーお姉さん』に落ち着きました。女性でクルマ情報を発信する人が少ないことと、検索して被っていなかったこともこの名前にした理由です」
SNSでの発信は多くのファンを掴み、2022年に中古車販売店を退職。会社のコンテンツから始まったスーパーカーお姉さんが本業になった。
「現在もYouTube、Instagram、TikTokなどでクルマの発信は行いつつ、中古車ディーラー『TOPRANK』のアンバサダーや、イベントのMCやゲスト、ナレーションのお仕事もしています」
◆800万円のポルシェ718ケイマンを購入
そんな彼女は先日、ついにPorsche 718 Cayman(ポルシェ718ケイマン)を800万円で購入。名実ともにスーパーカーお姉さんとなった。
「YouTubeやInstagramでいろんなクルマに乗っていますがあくまで撮影用にお借りしているものですし、いつかは自分の愛車が欲しいなと思っていました。
ただ、スーパーカーお姉さんって名乗ってるんだからある程度のクルマに乗らないと説得力がないじゃないですか(笑)。そんな折に今年結婚して家賃がかからなくなったので、購入を決めました」
◆頭金は300万円。60回ローンで月々5万3000円
「お金に余裕ができた」とはいえ、購入したポルシェは中古で800万円。月々の支払いなどが気になるところだ。
「頭金で300万円を支払いましたが、毎月の支払いが60回ローンで5万3000円なのでこれなら買えるなと。
残価設定ありのローンを組んでいるので最終的に約220万円が残りますが、乗り続けるか、売却して償却するかどうかはそのときに考えようと思います。ポルシェはリセールバリューがいいのも嬉しいですね」
◆毎月の出費は12万円程度
維持費など、関連する支払いについても聞いた。
「駐車場代は、都内マンションの屋内駐車場で3万8000円。任意保険は車両保険も込みで月々2万5000円。
その他ガソリン代や車検代も含めて5年でならすと、ローンも含めて毎月12万円くらいの支払いになります。アンバサダーを務めるTOPRANKさんでシミュレーションして驚いたんですが、頑張れば手が届く金額でしたね」
◆ポルシェは「価格と性能のバランスがちょうどいい」
購入したポルシェの決め手となったのは価格以外にどんな点なのだろうか。
「価格と性能のバランスがちょうどいいんですよ。あと、スポーツカー好きなら誰しも憧れるミッドシップエンジンを搭載しているのも大きな決め手。前後の車軸の間にエンジンがあり、走行時の安定性に優れているんです。
鮮やかな水色のボディカラーもお気に入りです。初めて公道で見たときは派手すぎるかもと思いましたが、インフルエンサーは目立ってナンボですから」
念願の愛車を購入したスーパーカーお姉さん。ポルシェの乗り心地は?
「やっぱり自分のクルマなので愛着が湧くし最高にテンションが上がります。街を走ってると視線を感じることも多いですし、自分がイイ女に見えるんじゃないかとも思います! ただ、過去に1億円のクルマに乗ったこともありますが、自分が買ったと思うと、どのクルマよりも緊張します(笑)」
◆まずはディーラーに相談してみるべき
自分のポルシェを手に入れたことが誰かのきっかけになればいいと彼女は話す。
「私も『手が届かないんだろうな』と思っていましたが、ローン自体も現実的な金額ですし、ハイブリッド車で税金が安いクルマも増えていたり、昔より壊れづらくなっているので、そこまで遠い存在じゃないんですよ。
スーパーカーやスポーツカーに憧れがあるなら、まずはディーラーに行って試乗するだけでも気分は上がりますよ。ついでにローンのシミュレーションをしてみると案外いけちゃうかも」
最後に、今後の目標を聞いた。
「これからも格好いいクルマを世に発信し続けたいと思っています。TOKYO AUTO SALONみたいな大きなイベントにも出演したいですね。あと、いつかランボルギーニを手に入れたい。金額が桁違いなので頑張って稼ぎます(笑)」
「スーパーカーお姉さん」の名を背負い、いつの日か野望を叶えてもらいたい。
<取材・文/松嶋三郎>
【松嶋三郎】
浅く広くがモットーのフリーライター。紙・web問わず、ジャンルも問わず、記事のためならインタビュー・潜入・執筆・写真撮影・撮影モデル役など、できることは何でもやるタイプ。Twitter:@matsushima36