住宅購入や住宅ローンを考えたときに必ず出てくる「団信(団体信用生命保険)」。生命保険に別途加入しているのに、これは必ず入らないといけないものなのでしょうか?団信のメリット・デメリットや住宅ローンを組む際のリスクとともに整理し、「団信なし」を選択した場合のデメリットについてご紹介します。
住宅ローンの「団信」とは?マイホーム購入におけるリスク
夫を亡くして悲しむ妻と子供
【画像出典元】「stock.adobe.com/Victor」
マイホーム購入は、人生でもっとも高価な買い物といえます。だからこそ、購入を決断する時はわくわくと夢が膨らむ一方、同じくらいの不安を感じることも多いようです。
長期的に住宅ローンを返済できるのかという漠然とした不安を解決するには、ライフプランを立て、自身にとって無理のないマイホーム価格かを検討してみると良いでしょう。
その長期的な計画を立てるときに押さえておきたいのは、もし万一借り手が死亡したらというリスクです。
通常は一家の大黒柱がローンを借りるわけですから、万一のことが起こると、恐らく住宅ローンの返済は難しいものになると思われます。そんな折に頼りになるのが、団信(団体信用生命保険)です。これは、住宅ローンを借りるときに加入する保険で、死亡や高度障害状態となった場合に、保険会社が残りの借入額を一括返済してくれるというものです。
あまり想像したくないですが、不測の事態という一家の一大事が起こると、残された人は心の痛みをよそに今後の生活のこと、子供のことなど多くのことを考えなければならなくなります。そんな折、返済の心配なしに同じ家に住み続けられるというのは、どれだけの安心につながることでしょうか。
(広告の後にも続きます)
銀行で住宅ローンを借りる時は団信が必須
団信は、一般に銀行で住宅ローンを借りるときは加入が必須です。団信の保険料は住宅ローンの金利に含まれているため別途負担する必要はありません。もし健康上の理由で、保険会社の審査が通らず団信に加入できないという場合は、残念ながら住宅ローンを貸してもらえません。
でも安心してください。そういう場合は、審査基準を広くした緩和タイプの団信もあります。取り扱いをしている金融機関は増えていますので、あきらめずに審査を受けてみると良いでしょう。一般の住宅ローンより金利が少し上乗せになりますが、緩和タイプの加入がかなうとマイホームを手にすることができます。