結婚生活の中で避けて通れないのがお金の管理のことですね。
お金の問題は個人の価値観が色濃く出やすく、しばしば夫婦喧嘩の原因となります。

毎日の家計のやりくり、教育費、住宅費、老後の蓄えなど、どうすれば最良なのか、答えが出ないことも多いと思います。

私もFPとして相談を受けますが、ご夫婦同席で家計の話をしていると夫婦間の雲行きがだんだん怪しくなっていくこともしばしばあります。

お金のことで揉めたことがあるというご夫婦、この記事を読んで一度「お金についての話し合い」をしてみてはいかがでしょうか。これから結婚予定の方にも参考になればと思います。
 

お金や家計の問題はなぜ揉めやすい?夫婦喧嘩となる3つの原因


教室で手を上げる子供たち
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1.「何が大切なのか?」の価値観の違い
例えば夫婦共通の趣味が毎日の生活の張り合いというご家庭であれば、趣味に関する出費に関して揉めることは少ないでしょう。夫婦の趣味がバラバラ、もしくはどちらか片方だけが趣味にお金も時間も使っているということであれば、これは喧嘩の原因になりやすいですね。
趣味は興味のない人からは「何が楽しいんだろう?」と思われがちですが、当事者にとっては何にも代えがたいこともありますので、ここで価値観がぶつかりやすく喧嘩になりやすいところです。

2.「子どもの教育費」に対する価値観の違い
お子さんがいらっしゃる家庭であれば教育費も避けられないところです。子どもから「こんなことを勉強したい」「〇〇を習いに行きたい」とリクエストがあれば実現させてあげたいのが親心ですね。
大学の学費等は学資保険等で長い時間をかけて準備をされているご家庭が多いのですが、それ以前の習い事や学校の部活動費などは毎月の生活費から出されていると思います。

ただ、そうはいっても「ない袖は振れぬ」というのも事実であり、「どこまでお金をかけられるか?」という問題が出てきます。その結果、夫婦の間で教育費に関する価値観がぶつかってしまうことがあります。

3.「お小遣い」に対する価値観の違い
夫婦それぞれのお小遣いに関する価値観で喧嘩になることも多いようです。
例えばお昼ご飯代とお小遣いは別なのか?お昼ご飯代も含めるかで可処分金額はずいぶん違ってきますし、いろいろとお付き合いがあると不足してしまうことも多いと思います。
夫婦共働きでお小遣いはそれぞれ別というご家庭もありますが、お小遣いは一般的に家計のやりくりの中で減らされやすい部分なので喧嘩の原因になりやすいようです。

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お金のことで喧嘩せず、離婚を回避するには?


相談するカップル
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原因がわかれば対策は立てやすいもの。FPとして、次のことをおすすめします。

まず、夫婦でお金のことを話す時間が必要です。それも定期的に行うほうが望ましいですね。
家計のやりくりだけではなく、家族の夢や目標などを夫婦のライフプランに落とし込んでいくのがおススメです。
「いつごろ」「どんなことに」「どれぐらいの予算が必要なのか?」などを夫婦で話し合うことによって将来的なビジョンが共有できれば、それ以降のやりくりもスムーズに進むと思います。

話し合うことで、1)の「大切なもの」の価値観を夫婦で共有してすり合わせることができます。一方、自分にとっての趣味の大切さをパートナーにわかってもらうことも可能です。夫婦ですり合わせができていればライフプランに合わせて必要な資金が見えてきます。そのことで反対に、趣味にかけられるお金の限度も見えてきます。ライフプランや家計に負担にならなければ、趣味に使うお金でパートナーが苛立つこともありません。

2)の教育費も同様です。子供が小さければまだ将来を見通すことができませんので、暫定的に子供にどのような教育をするかを夫婦で話し合いましょう。例えば、大学進学させるのか、中高一貫校にやるのかなどを夫婦で決めて、それにかかる費用をライフプランに落とし込んでいくのです。もちろん子供が成長するにつれて、本人の希望や適性が見えてきます。それによって方針を変更すればいいので、最初に夫婦で大まかな方針を決めておくのは大切です。

3)のお小遣いも実際にどれくらいの金額が必要なのかを夫婦で共有してすり合わせていきましょう。

ごく一部のセレブを除いて、無尽蔵にお金を持っている人はいません。今ある家庭の収入をどう配分して、毎日暮らしながら子供の教育や夫婦の老後に備えるか。夫婦で協力しなければお金は増えてくれません。

生まれる前から天国に旅立っても、切っても切れないお金。生活費や趣味、教育費に老後とお金について夫婦で話し合うことはとても大切です。
さらには夫婦二人だけではなく、お子さんも交えてお金の話をするのが理想的です。
ぜひ試してみてください。