さらに数日後
夫からは連日グチグチとしたメッセージが届き、鬼電も続いています。
「離婚なんて冗談だよな? いいかげん機嫌を直してくれよ。今、家の中がぐちゃぐちゃで、どこから手をつければいいかもわからないんだ。母さんもずっと風呂に入れていないからにおうしさ……」
私は、もう署名済みの離婚届も受け取っただろうと思い、ようやく電話に出てあげました。すると夫は、平謝りしたりなだめすかしたり脅してきたりと、あの手この手で私を家に戻そうとするのです。
そんなことをされても私の意志は変わりません。これまで、介護や家事が大変だったのはもちろんですが、私の話を全然聞かずに専業主婦を見下す態度を取ってきた彼自身に、心底嫌気が差していたからです。
「離婚届にサインしてくれないなら、調停の準備をする。あんたたち親子とは縁を切るからね」
こうして、半年後に離婚が成立しました。夫は、介護家事でてんてこまいのようで、娘との面会日にも来られないのだとか。たまに、再構築を願う気持ち悪いポエムが送られてきますが、すべてスルー。絶対に戻る気はありません。小ぢんまりとしたアパートではありますが、母娘2人で仲良く楽しく過ごせる日々が、今は何よりも大切です。
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「専業主婦」を勘違いしている夫をぎゃふんと言わせられてよかったです。家事育児だけでも大変なのに、介護まで……。娘を連れて家を飛び出し、離婚を成立させることができた今、これからの新しい未来が楽しみですね。
著者/ウーマンカレンダー編集室/トーク系
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