③《大阪中之島美術館》で旬のアートを楽しむ

フォーシーズンズホテル大阪からほど近い中之島は、大阪随一のアートスポット。

なかでも2022年にオープンした大阪中之島美術館では、人気の高い特別展が次々と開催されていて、関西のアート好きは必ずと言っていいほどチェックしている美術館です。フランス語で人が行き交う小径を意味する“パッサージュ”をテーマに、設計を建築家・遠藤克彦氏が手がけた建物は「JIA日本建築大賞」も受賞しており、美術館そのものも芸術作品。いつ訪れても、アートな刺激をもらえるはずです。

アート体験の合間に料理研究家の吉田先生も立ち寄るという1 階の「Musée Karato (ミュゼカラト)」は、心斎橋のフレンチの名店「リュミエール」の唐渡泰氏が手がけるミュージアムカフェ。カフェとは言いつつ、本格的なお料理をいただけます。同じフロアには北欧デンマークのインテリアブランド「HAY」のショップも。

2階のエントランスに入ると、フロアを打ち抜く長いエスカレーターが交差しており、4階と5階が展示室。基本的にはそれぞれ異なる企画展が催されています。2024年9月14日から12月1日まで5階展示室で「塩田千春 つながる私(アイ)」展が開催されます。現在ベルリンを拠点として国際的に活躍する塩田氏の16年ぶりとなる出身地・大阪での大規模個展は要チェックです。

塩田千春 《The Eye of the Storm》 2022年 画像提供:バンコクアートビエンナーレ ©JASPAR, Tokyo, 2024 and Chiharu Shiota

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④自分の暮らしに合ったうつわに出合える名店《工芸店ようび》へ

お料理は味覚だけでなく、五感すべてで楽しむものですが、このうち視覚や触覚の一端を担うのがうつわです。うつわが変われば、味わいの感じ方も変わる……だからこそ、一流の料理人はうつわにこだわります。料理研究家の吉田先生をはじめ、料理家はもとより有名店・人気店の料理人がうつわの相談に訪れる店、それが曾根崎のうつわの店「工芸店ようび」です。伝統的なしつらいにも精通する店主の眞木啓子さんから、その人の暮らしぶりに合わせて的確なアドバイスもしていただけます。

眞木さんの連載が掲載されていた雑誌『四季の味』(現在は休刊)を愛読していた吉田先生のお母さまも、この店のファン。吉田先生は「ようび」で買い求めたうつわに触れて育ったのだそう。お料理本の撮影の前などに眞木さんの教えを乞いに訪れるほか、『婦人画報』(ハースト婦人画報社)の大阪特集では誌面共演も。


店名は京都の老舗茶懐石料理店『辻留』の二代目主人であった辻嘉一氏によるもの。眞木さんが1970年、漆芸家であったお兄さま(故・野田行作)の作品を扱う店として開いて以来作家もののうつわを取り扱い、「ご日常の器」というコンセプト通り、日常をクラスアップしてくれるうつわに出合えます。とはいえ、手の届く価格のものもあるのでご安心を!

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