年を重ねるにつれ、ボディラインが気になるようになった、という人も多いのではないでしょうか? そういったとき、「着痩せ効果」の高い着こなしテクニックを身に付けていると、毎日のお洒落がもっと楽しくなります。今回は、柄物アイテムの選び方のコツについて、『ダイエットなしで着痩せして見えるワンピースの選び方』(笑がお書房)著者である二―亜紀子氏が解説します。

「身長」と「柄選び」の関係性

身長に応じて、似合う柄の大きさは違います。ここでの柄は大中小と表記します。(※日本人女性の平均身長は158センチ程度として、ここでは、身長が低い人を155センチ以下、高い人を165センチ以上と定義してお伝えします。)

身長が低い人は、小さな柄が似合います。たとえば水玉や小花柄などです。細いストライプも、縦長効果で身長を高く見せる効果があります。その他の柄でも、できるだけ小さめモチーフのものを選びましょう。なお、大きなサイズのモチーフを使った柄は、身長とのバランスが悪くなりますので注意が必要です。

平均(中間)の人は、中くらいの柄がバランス良く見えます。自分の身長をより魅力的に引き立てることができる柄選びを楽しんでください。なお、同じ身長でも体格や顔立ちの印象の違いがあると、柄の似合い方はかわってきます。上記を参考にしつつ、試してみてください。

身長が高い人は、大きな柄がおすすめです。大きな花柄や大胆な幾何学模様など、存在感のあるものが似合います。身長が大きいからこそ、大きな柄をバランスよく着こなせます。



[画像1]高身長の人に似合う大柄ワンピース 出所:『ダイエットなしで着痩せして見えるワンピースの選び方』(笑がお書房)より抜粋

(広告の後にも続きます)

柄物が苦手な人にもおすすめの柄とは

着痩せして見える洋服の柄についてお伝えしてきましたが、そもそも柄物が苦手で、今まで柄物を避けてきた人もいらっしゃるでしょう。

そんな人は、まずはストライプや幾何学柄などから始めましょう。ストライプはシャツなどビジネスシーンでも使われており馴染みがありますし、着痩せも叶います。

また幾何学柄にはさまざまな種類がありますので、その中でも控えめな柄を選んでください。花柄など好みが分かれるモチーフではないので、比較的挑戦しやすいと思います。

他にも、柄物デビューをされる人に向けての、おすすめの柄選びの3つのポイントをお伝えしますね。

・柄の面積が少ないもの

・柄自体が小さいもの

・柄の色は1色まで

柄の面積が少ないものというのは、たとえばスカート部分だけが柄、トップスの部分だけが柄というように、ワンピース全体が柄物ではないデザインです。とくにスカート部分だけが柄のデザインは、柄が顔から遠いので、ワンピース初心者や柄物初心者でも取り入れやすいと思います。



[画像2]トップスは無地でスカート部分だけが柄 出所:『ダイエットなしで着痩せして見えるワンピースの選び方』(笑がお書房)より抜粋

柄自体が小さいものとは、ドット、チェック、ストライプなどベーシックな柄、または花柄や幾何学でも、柄ひとつの大きさが2、3センチの小さなものを指します。

最後に柄色が1色とは、ベースの色が黒やネイビーなど、ふだん自分がよく着ているカラーがベースで1色の柄色があるもの。柄の色数が少ないと、無地のものとの差が大きくならないため、ふだんのファッションに取り入れやすくなります。今までは無地の洋服しか着てこなかったという人も、これを機会に、ぜひ少しずつ柄物の洋服も楽しんでみてください。

また、ワンピースといえば花柄! のイメージを持っている人は多いのではないでしょうか。花柄は「かわいいの代名詞」という思い込みがあるため、かわいい系が苦手な人はワンピース自体を避けがちになります。

ワンピースは、かわいい系だけとは限りません。エレガント系も、カッコいい系もあります。間違った思い込みを捨てて、ワンピースでいろいろなスタイルを楽しんでもらえたら、こんな嬉しいことはありません。

無地でも着痩せするとっておきの方法

無地より柄物のほうが着痩せする! とわかってはいても、どうしても無地が着たいという人もいるでしょう。どうか安心してください。次の3つのポイントさえ押さえていれば大丈夫です。

1つ目は、アクセサリーをつける方法です。ロングネックレスや、大ぶりのピアスが特に効果的ですね。ネックレスで縦ラインを作り、目の錯覚で着痩せ効果が生まれます。

2つ目は、カーディガンなどの羽織りものを着ること。たとえば黒のワンピースに白のカーディガンなど、カーディガンの色をワンピースと対照的に選ぶことでカラーコントラストが際立ちスッキリ見えます。また、カーディガンで縦ラインを作れます。

そして、3つ目は、デザイン性のあるワンピースを選ぶこと。お腹に斜めに入っているドレープ、七分袖のフレアスリーブ、ウエスト高めの切り替えなど気になるパーツをカバーするようなデザインをチェックしましょう。

この3つのポイントを押さえていれば、無地でも着痩せすることが可能です。アクセサリーは、最近は300円でもおしゃれで高見えするものがたくさん出ています。プチプラアクセサリーは使えないシーンもあるかもしれませんが、ふだん使いにはどんどん活用してください。小物、色(配色)デザインの3つのポイントをしっかりと押さえて、好きな洋服を楽しんでくださいね。
 

二― 亜紀子
株式会社 魔法のワンピース®
代表取締役