フレンチ酒場からラーメンまで!都立大学で“ひとり飲み”が楽しめる店4選

自宅の近くに、行きつけを持ちたい。そして、その日その場での巡り合わせを楽しめる、柔軟な大人になりたい。

店主や常連さんとの交流を楽しむ“地元愛強め族”の姿に憧れの念を抱き始めた、東カレ編集部員・植村。

“都立大学”を舞台に、この街に実際に暮らす33歳の男がひと皮剝けようと奮闘!

フレンチ酒場、アメリカンダイナー、アットホームな居酒屋、ラーメン酒場……個性豊かな4軒でひとり飲みを満喫してみた!



【1軒目】6月12日(水)曇り

気になっていたお洒落酒場で「カウンター談義」初成功!

『お料理bota』



記念すべき1軒目に選んだのは、自宅から目と鼻の先にあるフレンチ居酒屋『お料理bota』。同じ商店街に並ぶベーカリーや珈琲ショップとのコラボメニューもあって、気になっていた店である。

「お家、この辺りですか?」という店主からのひと言を皮切りに、念願のカウンター談義が始まった。

店主は沓野大助さん。ご自宅のある桜新町から自転車通勤だそうで、自転車好きとしては話が合う!と内心、意気込む。

「都立大って“村”みたいなんですよね。四方を坂で囲まれているし、飲食店も多くはないですから。その分、近隣の店舗や常連さんとの結びつきは強い気がします」

『Toritsuzine』というフリーマガジンや、都立大在住の600人が所属するグループLINE(!)の話で盛り上がったあと、ふたりして「この街、やっぱりいいよね」と通じ合う。

これが「地元愛強め族」か、と第一歩のお祝いに、家に帰ってからもビールを空けた。



■店舗概要

店名:お料理bota

住所:目黒区八雲1-7-18

TEL:070-1226-6070

営業時間:17:00~(L.O.22:00)

定休日:月曜、火曜

席数:カウンター7席、テーブル4席、スタンディング2席



【2軒目】6月14日(金)晴れ

誰とも話せはしなかったけどそれはそれで、楽しかった日

『TAKIEY(テイキー)』



たんまりと溜まった仕事を放り出し、「Chilli Beans.」というガールズバンドのライブでぶちアガッた帰り道。

ふと、この興奮を誰かと分かち合いたくなって、この日は駅前のアメリカンダイナー『TAKIEY』へと吸い寄せられた。

『lemonade』という曲のサビを口ずさみながら、チリビーンズとレモネードという組み合わせに浸る。

いい感じに酒も回って、気分も上々。この勢いで、隣に座るお姉さんに“チリビ”の魅力を熱弁したい!と話しかけようとして……彼女と目が合ったところで突然の人見知りが発動(そう、私は酒が入ると、コミュニケーションがダメになってしまうのだ)。

結局、そのままひとりで飲み続け、この日は大人しく家路へとついた。



■店舗概要

店名:TAKIEY

住所:目黒区平町1-26-13

TEL:03-5731-7484

営業時間:不規則な営業のため、Instagram(@takiey_craftbeer_diner)にてご確認ください

定休日:月曜

席数:カウンター3席、テーブル22席



【3軒目】6月15日(土)雨

偶然に居合わせたマダムと酌み交わして、意気投合!

『はんろく』



「地元愛強め族」たるもの、隣のお客さんとの交流も楽しめるようになりたい。そんな思いを引っ提げて訪れたのは、いつも程良く賑わっている居酒屋『はんろく』。

正体不明のまま注文した「綱島金魚サワー」が思いの他ユニークなビジュアルで喜んでいると、隣席のマダムから「それ、美味しいですか?」という嬉しいひと言が!

昨年、都立大に越してきた彼女は、ふたりのお子さんを持つお母様。夫が酒を飲まないゆえ、近場でサクッと飲めるこの店にたどり着いたのだという。

「あまり賑やかだと落ち着かないですし、静か過ぎてもいたたまれない気持ちになるじゃないですか。ここはその塩梅がちょうど良くて」

息子さんの名前が私と同じユウヤであることや、通っているヨガスタジオが同じという共通点で盛り上がり、気付けば、〆のナポリタンをふたりでつまむほどの仲に。

憧れだった“隣客との会話”も叶って、大満足の夜だった。



■店舗概要

店名:はんろく

住所:目黒区平町1-25-16 クサムラコーポ 1F

TEL:03-6421-1032

営業時間:17:30~24:30

定休日:無休

席数:カウンター10席、テーブル20席



【4軒目】6月17日(月)晴れ

店主との距離を近づけたのはまさかの、“ラーメン大盛り”

『ラーメン酒場 晴江戸(ぱれえど)』



駅前から北へと延びる柿の木坂通りの中腹に、抜群のローカル・オーラを放つ店がある。

まず、“ラーメン酒場”なるタグラインがいい。酒×炭水化物、これぞ植村案件である。極みつきは、店名。「晴江戸」と書いて、“ぱれえど”。今夜も素敵な出会いがありそうだ。

この日は混み合っていて、心なしか忙しそうな店主(しかも、ワンオペ)に、自分からは話しかけづらい。

それでも、大きな丼に入った肉骨茶(バクテー)のフォーセットをたいらげた後、〆のラーメンを大盛りで注文したら、店主の表情が一変。「食べますねぇ!」と笑ってくれた。

帰り際、「いつでも腹ペコで来てください」と店主。もうこれ、常連認定なのでは!?



■店舗概要

店名:ラーメン酒場 晴江戸

住所:目黒区柿の木坂1-32-16 都立大マンション 102

TEL:03-6421-4583

営業時間:11:30~(L.O.21:00)

定休日:不定休

席数:カウンター10席、テーブル8席



地元で飲み歩いて感じたのは、カウンターでスマホなど出さずに飲み食いしていたら、自然と会話は生まれるんだなということ。

やっぱり、人を繋ぐのは旨い料理と酒。「地元愛強め族」になれる日は、意外と近いかもしれない。



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