3.理学療法士の面接対策

──職場見学と面接が同日だったのですね。ほかに試験などはありましたか?

試験はありませんでしたが、面接前にアンケートに回答しました。質問内容は通勤時間や持病の有無、希望給与、長所・短所などだったと思います。採用担当者がこの回答も参考に面接する感じでした。

──事前に面接対策はしましたか?

書類に書いた志望動機や自己PRと齟齬がないよう、内容を覚えておくくらいですね。


「初めての転職のときは、電話でエージェントさんに面接のロープレをしてもらいました」

──当日の面接の詳細について教えてください。

見学と面接がそれぞれ30分ずつくらいでした。面接は1回のみで、面接官は事務長と主任の2名です。

──どのような質問をされましたか?

「志望動機」「この職場で何をしたいか」「希望給与の確認」「パート勤務の打診」などを聞かれました。

パート勤務の打診というのは、当時すぐにでも人手がほしかったらしく、入職予定日よりも3週間ほど早くから時短でも構わないので働いてくれないかという相談でした。引越し前で遠かったのですが、週2日働くことになりました。

──Sさんから逆質問したことはありますか?

今後の運営方針について質問しました。老健は介護報酬加算による施設基準が5段階に分かれていて、当時下から2番目だと聞いたので、今後基準を上げていく予定はあるか確認しました。この段階によってリハビリの回数が変わり、業務内容も変わってくるためです。

それから職場の課題も聞きました。ネガティブな質問にも正直に答えてくれる職場のほうがいいと思ったので。さいわい、当時の困りごとを事前に聞いていたので、入職後のギャップもほとんどありませんでした。

あとは残業時間や休みの取りやすさなどの勤務環境についても確認しました。

──面接結果が出るまでの期間は、何日くらいでしたか?

だいたい1週間くらいでしたね。

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4.理学療法士の転職事情

──現在は採用業務もされているということで、最近の理学療法士の転職事情についても教えてください。

男女差が結構あります。女性は老健のような施設に務める方が多く、家庭とのバランスを取りながら働ける点を重視していると思います。

男性でキャリア志向の方やたくさん稼ぎたいという方は、訪問リハビリに行く傾向がありますね。訪問ではインセンティブがあり給料も高くなるので。

新卒の場合は人にもよるとは思いますが……プライベートを重視していて、ワークライフバランスの取れる職場を希望している方が多い印象があります。

──では最後に、これから転職を考えている方に向けてアドバイスをお願いします!

転職先が自分に合うか不安という方は、あまり深刻に考えすぎなくていいと思います。いくら調べても、最終的には実際に働いてみないとわからないことばかりですから。思い切りも大切かなと思います。

職場見学はしたほうがいいと思いますが、そのときに自分に合っていそうと直感したなら、受けてみる価値はあるのではないでしょうか。

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