3.基本給が影響する賃金
基本給が少なくても、手当などを含んだ総支給額が多ければ気にならない人もいるかもしれません。しかし基本給は、時間外手当・賞与・退職金などのほかの賃金にも影響します。
時間外手当(残業手当)
基本給の額が高ければ、時間外手当も増えます。労働基準法第37条には、労働者が時間外労働をした際に、会社は法令で定める割増率(1.25倍)以上の「割増賃金」を支払わなければならないと定められています。
割増賃金の計算式
割増賃金 = 1時間あたりの賃金額 × 時間外労働の時間数 × 割増率(1.25)
月給制の場合「1時間あたりの賃金」は、基本給と一律で支給される一部の手当の合算をもとに算出されるため、基本給が高ければその分時間外手当の金額も高くなります。
賞与(ボーナス)
賞与(ボーナス)は定期または臨時に、労働者の勤務成績や経営状態などに応じて支給されるお金のことです。多くの会社では、「基本給の〇ヶ月分」などの規定に基づき計算されるため、基本給が高ければ賞与額も高くなります。
退職金
退職する際に雇い主から支給されるのが退職金です。算定方法は会社ごとに異なりますが、退職時の基本給と勤続年数に応じた支給率を掛けて算出される場合、基本給が高ければ退職金も高くなります。
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4.求人では基本給の確認を
基本給は、各種手当を含まない給与のベースとなる支給額のことです。基本給に固定手当や変動手当を合わせたお金が月収(額面給与・総支給額)で、そこから税金や社会保険料を差し引いたお金が手取りです。
基本給が高いほど、時間外手当や賞与の金額は高くなる可能性があるため、求人情報を見るときはチェックしてみましょう。
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