2.豚の竜田揚げ スダチとミント


片栗粉はまんべんなく、ごく薄くつけるのがコツ。1枚ずつ揚げると上手に。
〈材料〉2〜3人分

豚モモ肉(薄切り)…200〜250g 
シシトウ…8本 
スダチ…3個
味醂…小さじ1 
醤油…小さじ2 
揚げ油…適量 
片栗粉…適量 
粗塩…適量
ミント…5〜6g 
紅たで…あれば2g
〈作り方〉
1.豚肉は3等分の長さに切り、味醂と醤油をふって揉み込んでおく。シシトウは竹串で穴をあける。

2.スダチ2個は果汁を搾り、1個は薄い輪切りにする。

3.フライパンに揚げ油を1〜2㎝高さに注ぎ、中温に熱する。豚肉に片栗粉を薄くはたき、1枚ずつ油に入れてカリッときつね色に揚げる。油をしっかりきる。

4.シシトウは素揚げにして油をきる。

5.器に3、4を盛り合わせ、スダチ果汁と粗塩をまわしかける。

6.輪切りにしたスダチを散らし、粗めに刻んだミントと紅たでを合わせて全体にふる。

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3.ショウガのお吸いもの


水だしは昆布とイリコで前日に仕込んでおく。澄んだ味わいのだしが取れる。
〈材料〉2人分

昆布…3g 
イリコ…8g 
ショウガ…2かけ分 
酒…小さじ1 
塩…小さじ1/2強
〈作り方〉
1.水1ℓに昆布とイリコを入れ、冷蔵庫で一晩以上おく(このだしの600㎖を使う)。

2.ショウガは皮を薄くこそぎ、極細切り

3.器に2を盛り、1を果汁ごとのせる。


「薬味は足し算していくのが楽しいですが、紅たでは”あればで大丈夫”」と有子先生。おもてなしの際は大皿やおひつに盛って。

渡辺有子先生

わたなべ・ゆうこ/東京都生まれ。料理家。スタジオ「FOOD FOR THOUGHT」にて、料理教室や食にまつわるイベントを開催。東京・代々木上原と西荻窪で、同名の器店をディレクション。作家ものの器や食まわりの商品を扱う。『料理と私』(晶文社)、『渡辺有子の家庭料理』(主婦と生活社)など著書多数。旬の素材を生かしたシンプルでおいしい料理に定評があり、いつまでも初心者気分でいつづける生徒・吉田直子にも、懇切丁寧に料理を教える。

吉田直子生徒

よしだ・なおこ/東京都生まれ。ライター。冠婚葬祭で使う小物とジュエリーのブランド〈シュオ〉のディレクター、ファッションブランドのプレスを務めるなど、フレキシブルに働く1 児の母。2019年、絵本『こっぷんとかっぷん』(絵・よこやまかんた/若芽舎)を刊行。2020年には蒼井優の著書『今日もかき氷【進化版】』(マガジンハウス)の編集を手がける。渡辺有子の料理教室で毎月記事をまとめているが、いまだに作るよりも食べることを好む。

photo : Wakana Baba text : Naoko Yoshida