狭い部屋でも暮らしを楽しむには、アイデアのあるインテリアが必要です。「たためる」「重ねられる」「多機能である」「持ち運べる」という4つの特徴別に、家具と日用品20点をピックアップ。最初に紹介するアイテムは、たためるトローリー、〈ヌースクール〉の「タイット」です。

たためるインテリア
日本と北欧のよさが結合した、気が利くトローリー。

フィンランドから日本へ移住したデザイナー、ミスカ・クンツィが手がけた「タイット」。どんな部屋にも馴染むシンプルなデザインでいて、指紋のつきにくいメラミン素材の天板を採用したり、家具の脚に干渉しないよう下段の天板を小さくしたりと使い勝手もいい。骨組みは成長の早い竹で製作し、環境への配慮も。[W500×D650×H700㎜、折りたたみ時D130×H960㎜]各¥66,000(ヌースクール/メトロポリタンギャラリー 03‒5777‒5938)

photo:Isao Hashinoki(nomadica) styling:Mari Nagasaka

&Premium No. 130 LIVE SMALL & WELL / 小さな家に暮らす。

デメリットとも受け取られがちな「小さい、狭い」という条件は、見方を変え、工夫を凝らすことで、快適な暮らしをもたらすメリットになります。例えば、コンパクトな居住空間ゆえに、必要なものをきちんと見極められるようになる。また、何がどこにあるかが明快で手に届く範囲にあるというのは、とても気持ちのよいことです。そして生活全体の見通しがよくなると、やがて暮らしや生き方までが、すっきりとしていくように思いませんか。今号は「小さな住まい」に暮らすことについて考える一冊。限られたスペースに開放感をもたらす家を建てたり、賃貸の小さな部屋を自分らしく整えたり。コンパクトな暮らしをあえて選びたくなるような、楽しくて小さな住まいの実例集です。

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