大人の社交場・銀座のクラブにホステスとして勤めているみずえちゃんと申します。大手ファストフードチェーン各社がお月見商品のコマーシャルをし始めると「あと4か月で1年が終わるんだ」と実感します。今年も全然貯金しなかったし痩せなかったな……。
その傍ら、ライターとしても活動しており、これまでに私がお酌をさせていただいたおじさま方との実体験をもとに、夜遊びやモテに関する情報を発信させていただきます。
◆アナウンサーの「おじさんは臭い」発言にブチ切れている場合じゃない
先月8日、フリーアナウンサーの川口ゆり氏がX(旧Twitter)に「夏場の男性の匂いや不摂生している方特有の体臭が苦手すぎる」と投稿。所属事務所はこれを「異性を侮辱すると捉えられる内容」として、川口氏との契約解除を発表しました。
投稿に対しては、「男性に限定した批判であり、差別的だ」という声が多く寄せられたようです。
おじさんが臭いとか臭くないとか、おばさんだって臭いじゃないか!とかはいったん横に置くとして、こういうときに「私たちのせいでご不快なおもいをさせてしまいすみません……」と委縮している男性ほど臭くない、むしろ良い香りを漂わせているのは、当然と言えば当然です。
だってわざわざアナウンサーに指摘されるまでもなく、日頃から体臭を気にかけて、よほどケアをしていらっしゃるはずですから。
さて、厳しいことをあえて言ってくれる女性と、黙って我慢してくれる女性のどちらが親切なのかというと、時と場合によっては前者の方が親切な気もするので、引き続きビシバシとおじさんへのダメ出しをやっていこうと思います。
そこで今回は「20代の女の子にモテたい50代男性がやめるべきこと5選」を解説します。3つ以上当てはまった男性は要注意。ではさっそくまいります。
◆その①年齢あてクイズ
新卒の頃、私は某広告代理店の営業部にいました。事務所にいる従業員のほとんどがおじさんで、当時22歳の私はよく可愛がられたものです。
終業後、営業部の先輩が私に「俺は何歳でしょうか?ちなみに俺には4歳の娘がいます」と言いました。「4歳の娘がいます」と言われましても、ピッカピカの小娘だった私には、50歳も70歳も軒並み“おじいさん”なわけです。
そこで私は「うーん……私の祖父と同じくらいに見えます」と馬鹿正直に答えました。当然先輩は真っ赤になって怒り「お前とはもう口をききたくない」と言って帰ってしまいました。それ以降、私が退職するまで本当にひと言も口をきいてくれませんでした。ワロタ。
現在35歳のベテランホステスの私は、ウッキウキ顔で「何歳に見える?」と聞かれたら「うーん……私、これ得意なんです!本当に当てますよ?」と前置きした上で、実際の年齢から20〜15歳マイナスした年齢を答えます。
「ブッブー!実は〇歳です!」と、大喜びで発表して「えー!見えなーい!」待ちしているおじさんには、ちゃんと「えー!見えなーい!」と言ってあげます。そういうプロレスなんだと思っています。
こうして「俺は実年齢より若く見られるんだ」と胸を張って明るく生きるおじさんが量産されるわけです。南無。
女の子にモテたいおじさんは、年齢あてクイズはよしましょう。女の子に余計な気を遣わせるだけです。
◆その②精力をアピールする
「年上の男性が好き」と公言している20代の女の子にとっての「年上の男性」というのは、せいぜい26歳から28歳までの男性を指します。
繰り返しになりますが、小娘にとっては50代も70代も、ほとんど見分けがつきません。おじいさんなんです。
年齢あてクイズまでならギリギリセーフですが、「年の割には元気です」「体力には自信があります」とドヤ顔している50代男性は本気でドン引きされている可能性が高いので要注意です。まともな女は、年上の男性の父性に惹かれることはあっても、性欲に惹かれることはありませんので。
グラビアアイドルを待ち受けにしているおじさんは、犬か猫か赤ちゃんの写真にでもしておくと無難です。
◆その③「そんなことないですよ」待ちの発言
「実年齢よりも若く見られます」と胸を張っているおじさんはまだ可愛いのですが「老い先短いジジイなので」「こんなおじさんイヤでしょ?」「おじさんでごめんね」など、「そんなことないですよ」待ちの発言を繰り返す男性は、メンドクサイ人扱いされている可能性が高いので要注意です。
ちなみに「妻とはレスでして」と、文脈がめちゃくちゃすぎる告白をしてくるおじさんも多いです。「だから何だよ」と言いたくなります。どういう気持ちで言ってんのか謎です。
「彼氏さんと行ったのかな?」「彼氏さんに怒られちゃうぞ〜」など、「いませんよ」待ちの発言もよしましょう。キモいです。「俺たちそろそろ付き合っちゃう?(笑)」の次にキモいです。
◆その④タクシー代をケチる
この世で最も価値が高いのは「若い女の子の時間」です。若さは何人(なんぴと)にも平等で、有限です。刻々と失われていくものだからこそ、高い価値があります。
未だに決着のつかない「奢り奢られ論争」ですが、若い女の子と食事をするなら「喜んでご馳走しなさい!」と言いたいです。50代男性と20代の女の子じゃ1分の価値が違います。彼女はかけがえのない、貴重な20代を消費して、あなたに微笑み、語りかけたのです。
ましてやタクシー代をケチるなんて言語道断。末代までの恥です。「家どこ?5千円で足りる?」なんていちいち聞かなくていいから、さっさと1万円を出しなさい。
「えー、でも可愛くなかったしなあ……」ですって?だとしても1万円です。だって、きっと彼女は「〇さんは太っ腹で、優しくて、素敵な男性」と触れて回ってくれるんですから。
モテる男性はそこまで見越してタクシー代は多めに渡すんです。
◆その⑤「結局金目当てか?」と腐る
食事は喜んでご馳走しなさい、タクシー代は多めに渡しなさいと言うと「それじゃあ金目当ての女しか寄ってこない」とおっしゃる男性がいます。いいですか。よく聞いてください。金目当てで十分なんです。
お金のない若い男と、同じくお金のない50代が競えば、若い男が圧勝します。当然です。若さにはそれほどの価値があります。おじさんはおじさんらしく、オトナの力ってもんを見せつけてやるべきなんです。札束で勝負してください。
オダギリジョーでも高橋一生でもないただのおじさんが、無料で20代の女の子と恋愛できると思わないことです。買い物だと割り切って、しっかりお金を払いなさい。
そして与えたもののことはキレイに忘れてください。彼女から期待通りのリアクションを得られなかった途端に「結局金目当てか?」と腐り、プレゼントしたものを「返せ」と迫ったり、SNSに恨みつらみたっぷりの暴露投稿などをなさる男性がいらっしゃいますが、正直めちゃくちゃダサいです。
◆引き際を見極めましょう
今回は「20代の女の子にモテたい50代男性がやめるべきこと5選」を解説しました。20代の女の子が50代の男性に求めるのは、父親のようなおおらかさと頼りがいです。20代の女の子との恋愛は買い物だと割り切っておくと、モヤモヤしないで済みます。
そして執着しないことです。
パチンコ店のお客が負けを回収しようと躍起になって「1,000円……いや、あともう5,000円」と、お金をドブに捨て続けているのと似て、男性にとって、口説いている女の子は「いつか回収しなくちゃいけない負け」なのかもしれません。執着するのも当然です。
しかし、執着すればするほど“頂かれ”ます。引き際を見極めましょう。お相手に見返りを求めているご自身に気が付いたら、そこが引き際かもしれませんね。
あなたが何に対して、いくら支払ったおつもりでいらっしゃるのか知りませんが、見返りなんて、とっくに受け取っているはずですから。
お気を確かに。
<文/みずえちゃん>
【みずえちゃん】
1989年生まれ。新潟県長岡市出身。関西外国語大学卒業後、大阪市内の広告代理店に勤務する傍ら、キャバ嬢デビュー。結婚、離婚、地方の激安キャバクラを経て、現在は銀座ホステスとライターを兼業。X(旧Twitter):@mizuechan1989